八戸から乗ってきた列車は、野辺地を発車します。
野辺地を過ぎると遠景に陸奥湾の海が見えてきました。
ぼくのブログ上での名前は「狩場宅郎」ですが、まさかこんな名前の駅があったとは今この瞬間まで知りませんでした。
車窓に陸奥湾が広がります。
野邊地の灣の左手に
立てる岬は夏泊
とまらぬ汽車のすゝみよく
八甲田山も迎へたり
渚に近き湯野島を
見つゝくゞれるトン子ルの
先は野内か浦町か
浦のけしきの晴れやかさ
列車は浅虫温泉街に入ってきました。
1200年の歴史があり、「東北の奥座敷」「東北の熱海」などと言われているそうです。
そして青森市街に入ってきました。
東青森駅
貨物駅も併設しています。
青森駅に到着します。
終点、青森着、8時49分
昨日の早朝、上野を出て鈍行列車を乗り継いできた鉄道唱歌の旅、ここが終点です。
勇む笛の音いそぐ人
汽車は着きけり青森に
むかしは陸路廿日道
今は鐵道一昼夜
かつて北海道連絡の列車が発着した長いホームが先のほうまで伸びています。
しかし新幹線が新青森から函館まで伸びた今、短編成の鈍行列車が発着するだけになっています。
駅の蕎麦屋も閉店しています。
隣のJR奥羽本線のホームは今も秋田方面の特急列車が発着しそれなりの賑わいはありますが、旧東北本線の長いホームはがらんとしています。
ホームの先のほうに歩いていきます。
途中に柵があり、それ以上先には進めませんでした。
線路も車止めで途切れていました。
かつてはこの先、青函連絡船の桟橋まで線路がつながっていました。
ホームの先のほうの跨線橋
かつてはここから青函連絡船の乗り場まで跨線橋がつながっていたのでしょう。
今は駅の東西を結ぶ自由通路となっています。
案内板の白いスペースには、かつては連絡線の案内が表示してあったんでしょうね。
駅前に出てきました。
青森駅の駅舎は今工事中です。
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