カリバ旅行記

狩場宅郎のカリバ旅行記。温泉、鉄道、路線バスなど。

東海道本線 新快速3475M 米原~京都

 鉄道唱歌で行く東海道本線 24 / 青春18令和2年春紀行 3日目

 

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 米原からはJR西日本の路線となります。

 

 

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13時50分発姫路行き新快速。北陸本線近江塩津を13時7分に発車し、13時42分に入線して来ました。

 

鉄道唱歌で行く東海道本線、最後の列車になります。これで一気に神戸まで突っ走ります。

 

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転換クロスシートの車内 

 

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電車は出発 

 

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 発車してすぐ、米原駅で購入したお弁当を開きます。

今日の早朝、清水を出てから何も食ってなく、腹減っています。

 

風呂敷のような不思議な包み紙で包まれたお弁当、「湖北のおはなし」というそうです。

その包み紙を開けると

 

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 こんなのが出てきました。

なかなか凝ってるな・・

 

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 開けたらこんな感じ、おこわにいろんなおかずの詰め合わせ。

 

うん、うまい!揚げ物はなく、煮物中心のやさしい味。

 

これは、ビールが進むわ!

 

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鐵道唱歌 東海道篇 三八・三九

 

彦根に立てる井伊の城

草津にひさぐ姥が餅

かはる名所も名物も

旅の徒然のうさはらし

 

いよ╱╲近く馴れくるは

近江の海の波のいろ

その八景も居ながらに

見てゆく旅の樂しさよ

 

この後、鉄道唱歌には近江八景がすべて歌われています。

しかし「居ながらに見て行く旅」と言いながら、列車から見ることはまずできません。

 

鐵道唱歌 東海道篇 四〇

 

瀬田の長橋右に見て

ゆけば石山観世音

紫式部が筆のあと

のこすはこゝよ月の夜に

 

まず近江八景の一つ、「瀬田夕照」(瀬田の唐橋)が出てきました。

 

ただ、歌詞には「右に見て」とありますがこれは誤りで、東京方面からくると瀬田の唐橋は左側になります。

後の改版でこの部分は「横に見て」と訂正されています。

 

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 瀬田川を渡ります。

こちらは左車窓、瀬田の唐橋はこの奥のほうにあり、どっちにしても車窓からは見えません。

 

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 こっちは右車窓、

瀬田の唐橋は見えませんが、こちら側は遠くに琵琶湖にかかる近江大橋がかすんで見えます。

 

 

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石山駅

 

近江八景の一つ「石山秋月」にある石山寺の最寄り駅です。

 

鐵道唱歌 東海道篇 四一 四二 四三

 

粟津の松にことゝへば

答へがほなる風の聲

朝日將軍義仲の

滅びし深田は何かたぞ

 

比良の高嶺は雪ならで

花なす雲にかくれたり

矢走にいそぐ舟の帆も

みえてにぎはふ波の上

 

堅田におつる雁がねの

たえまに響く三井の鐘

夕ぐれさむき唐崎の

松には雨のかゝるらん

 

近江八景「粟津晴嵐」「比良暮雪」「矢橋帰帆」「堅田落雁」「御井晩鐘」「唐崎夜雨」が次々と歌われています。

 

 

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鐵道唱歌 東海道篇 四四

 

むかしながらの山ざくら

にほふところや志賀の里

都のあとは知らねども

逢坂山はそのまゝに

 

石山駅の先、膳所駅から京都駅までは、鉄道唱歌が出版された明治33年当時、現行ルートとは違ってました。

明治時代はトンネル掘削技術の限界もあり、東山を避けて現行ルートより南側を通っておりました。全長664mの逢坂山トンネルを抜けて京都市街の南側に出て、現在の奈良線(稲荷~京都間)を通って京都に向かってました。

 

 

しかしこのルートは急勾配があり、非力な蒸気機関車では輸送量に対応できなくなってきました。

このため全長1865mの東山トンネル、2325mの新逢坂山トンネルが掘削され、大正10年に現行ルートに改められました。

 

 

 

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 山科駅

 

鐵道唱歌 東海道篇 四五 四六

 

大石良雄が山科の

その隠家はあともなし

赤き鳥居の神さびて

立つは伏見の稲荷山

 

東寺の塔を左にて

とまれば七條ステーション

京都々々と呼びたつる

驛夫のこゑも勇ましや

 

歌の中にある山科駅は、現在の山科駅とは違った場所にありました。

当時は現在の奈良線を通って京都に向かっていたため、伏見稲荷を過ぎて左側に東寺があることになっています。

 

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 京都駅。

 

鐵道唱歌 東海道篇 四七 四八 四九 五〇

 

こゝは桓武のみかどより

千有餘年の都の地

今も雲井の空たかく

あふぐ清涼紫宸殿

 

東に立てる東山

西に聳ゆる嵐山

かれとこれとの麓ゆく

水は賀茂川桂川

 

祇園清水智恩院

吉田黒谷眞如堂

ながれも清き水上に

君がよまもる加茂の宮 

 

夏は納凉の四條橋

冬は雪見の銀閣

櫻は春の嵯峨御室

紅葉は秋の高雄山

 

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