今週のお題「わたしと乗り物」
鉄道唱歌で行く山陽本線 6 / 青春18令和元年夏紀行 2日目
サブタイトルを「鉄道唱歌で行く山陽本線」としておりましたが、やっとここからその山陽本線の旅が始まります。
駅構内のキロポスト。
この神戸駅が東京から来た東海道本線の終点です。ここから山陽本線が始まります。
ところで、東海道と山陽の境、ってどこでしょう?
これがはっきりしなくて、JR東海とJR西日本の境界は米原、江戸時代の東海道の終点は京都、東海道新幹線と山陽新幹線の境界は新大阪です。
ではJR在来線では、なんで神戸まで東海道本線が伸びているかというと、
もともと開港地神戸と消費地大阪の間は最優先で鉄道を引く必要があったことから官鉄(国鉄)として明治7年に開業しました。大阪~東京間の2大都市間も早急に鉄道で結ぶ必要があったことから国費を投じ、官鉄線として開業しました。
すなわち神戸から東京までは国策として国が建設したものでした。
一方、神戸から西は私鉄の山陽鉄道により建設され、後に国有化されたものです。
このような歴史的経緯により神戸が東海道本線終点・山陽本線起点となっております。
神戸10時39分発の快速列車が入ってきました。まずはこれに乗るとしましょう。
神戸駅を発車します。
夏なほ寒き布引の
瀧のひゞきをあとにして
神戶の里を立ちいづる
山陽線路の汽車の道
鐡道唱歌山陽・九州篇も神戸から始まります。
下に見えるのは山陽電鉄の線路でしょうか。
須磨を過ぎると瀬戸内海が広がります。
兵庫鷹取須磨の浦
名所舊蹟かずおほし
平家の若武者敦盛が
討たれし跡もこゝと聞く
その最期まで携えし
靑葉の笛は須磨寺に
今ものこりて寶物の
中にあるこそあはれなり
九郎判官義經が
歒陣めがけておとしたる
鵯越やいちのたに
皆この名所の内ぞかし
おととい、淡路島から渡ってきた明石海峡大橋が見えました。
淡路島と、うっすら見える明石海峡大橋
鐡道唱歌山陽・九州篇 五・六
舞子の松の木の間より
まぢかく見ゆる淡路島
夜は岩屋の燈臺も
手に取る如く影あかし
明石の浦の風景を
歌によみたる人麿の
社はこれか島がくれ
こぎゆく舟もおもしろや
ではここらで、神戸駅で購入したお弁当を開きます。
洋風の味付けがされたお弁当
美味しくいただきました。
加古川駅、11時20分。ここで後から来た新快速列車に追い抜かれます。
その新快速列車に乗り換えます。
加古川おりて旅人の
立ちよる陰は高砂の
松のあらしに傳えくる
鐘も名だかき尾上寺
11時23分発の新快速列車に乗り替えます。
転換クロスシートの車内
加古川から10分、11時33分に姫路着。
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