鳥栖駅は鹿児島本線と長崎本線の分岐点であり、鉄道の街として栄えてきました。かつて駅の裏手には広大な鳥栖操車場があり、数多くの蒸気機関車が行きかっていました。
今、その跡地にサガン鳥栖の本拠地である鳥栖サッカースタジアムが建っています。
鳥栖駅7時18分発肥前山口行き鈍行列車。7時7分ごろ入線して来ました。国鉄415系電車1500番台のステンレス車両、4両編成。
オールロングシートの車内。
ちょうど県都佐賀に向かう通勤時間帯の電車なので、この先混雑しそうです。
定刻、発車。鹿児島本線と別れて進んでいきます。
鳥栖の街並み。
新鳥栖を過ぎると、佐賀平野の中を走ります。
駅につくごとに乗客が乗ってきて、ぼくはドアに押し付けられほとんど身動き取れない状態となりました。
吉野ケ里歴史公園の横を通り過ぎていきます。弥生時代の広大な集落跡です。
やがて佐賀の街に近づいていきます。
鐡道唱歌山陽・九州篇五八
ふたゝびかへる鳥栖の驛
線路を西に乘りかへて
ゆけば間もなく佐賀の町
城にはのこる玉のあと
明治7年に江藤新平が蜂起した佐賀戦争、江藤軍が立てこもった佐賀城は激戦となり、佐賀城の虎の門には今も銃弾が撃ち込まれた穴を見ることができます。
佐賀駅につきます。超満員だった車内からは、多くの乗客が降りていきました。
佐賀駅発車直後の車内。
超満員だった乗客の息で窓ガラスは曇っています。
鍋島駅。駅裏には広大な貨物ヤードが広がっています。
長崎本線の貨物列車は鍋島駅が終点、この先はトラックに積み替えられて長崎・有田に運ばれていきます。
鍋島駅を出た後、バルーンさが駅を通過します。
毎年11月上旬に開催される佐賀バルーンフェスタ期間中のみ営業します。
以前は大会期間ごとに設置・解体をしていましたが、平成14年に作業員が列車にはねられる事故が発生し、以降は恒久的なホームが設置されています。
そのバルーン大会のメイン会場となる嘉瀬川。
電車は進み
定刻では8時6分、3分遅れの8時9分肥前山口着。長崎本線と、旧長崎本線である佐世保線の分岐駅です。
列車はここで終着。佐世保線の早岐行き電車に乗り換えます。
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