さて、長崎につきました。ここから稲佐山温泉に行きたいと思います。
稲佐山は観光地としても知られており、ここから見下ろす長崎港の夜景は日本三大夜景に数えられているそうです。
稲佐山に湧き出す温泉は「ホテルアマンディ」と日帰り施設の「ふくの湯」があり、どちらも長崎駅前から送迎バスが出てます。また、双方とも広域的にいくつか店舗を持つチェーン店のようです。
で、駅の出口から左手に行ったところにあるロッカールーム。アマンディのサイトにはバスの乗り場として「駅構内コインロッカー(みどりの窓口並び)前付近より」出ているとあります。30分おきに運行しているようです。
と、そこへやってきたマイクロバス。乗りこみます。
車内。
バスは長崎市内を走ります。
そして「稲佐山登山道路」と彫られた石柱を左に見て、バスは坂道を登り始めました。
長崎市内と、市内に入り込んだ長崎湾が見下ろせます。
わが開港を導きし
阿蘭陀船のつどひたる
みなとはこゝぞ長崎ぞ
長くわするな國民よ
10分ほどでつきました。
玄関で靴を脱いで、横の下足箱にいれます。鍵がかかるロッカーになっていますが、コインを入れる必要はありません。
正面のフロントに行き、靴箱の鍵を預けます。
入浴料840円支払います。
引き換えにリストバンドを渡されました。ロッカールームの鍵だとその時は思いましたが、違いました。
ホテルのサイトには入浴料810円とありましたが、よく見ると「別に入湯税30円を頂戴いたします」と記載されています。
入湯税というのは宿泊時に150円取られるのが一般的だが、日帰り客からも徴収している市町村もあるんですね。
階段降りたところが浴室のようです。
浴室入り口、中に入ります。
脱衣室。
「ロッカーは自由に使ってよい、バンド番号とロッカー番号に関連性はない」旨の貼り紙がしてあります。
ここで初めてフロントで渡されたのが、番号とバーコードが記載されているだけのリストバンドで、鍵ではないことがわかりました。
おそらくこれで有料の館内施設を利用でき、チェックアウト時に一括して精算するシステムなのでしょう。
ロッカーはコインを投入しなくても鍵がかかるようになっています。
療養泉ではないので泉質名はなく、適応症・禁忌症もないのですね。
浴室に入ります。
入って正面に二段に分かれた浴槽、これがメインの浴槽のようです。
左手には浴槽が三つ、手前から水風呂、ジェットバス、電気風呂となっています。
その奥に露天風呂に通じるドアがあります。
右手に洗い場がならんでいます。
で、体を洗って、まずは露天風呂へ。
ドアを開けた正面には南国風の女性の彫像。
ここは「バリ風呂」というそうで、インドネシアのバリ島をイメージしているそうです。
他に「和風風呂」があり、週替わりで男女が交代しているようです。
ばってん、バリ島げな、行ったことなかけん、よーわからんとたい!
なんでんばり遠かとこげなね・・・
(博多弁で「ばり」は「とても、すごく」といった意味)
まー、どーでんよか。
ざぶんと浸かります。
冬の露天風呂、いいもんですね。体の芯から温まります。
ちょっと腰を浮かせて立ち上がると、長崎の市街が見渡せました。
一息入れて、内風呂に浸かります。
その時、洗い場の奥にも露天風呂に通じるドアがあるのに気が付きました。
そこは四方を壁に囲まれやや圧迫感はありますが、天井はなく本当に「天が露わ」な露天風呂です。天幕が貼ってあり、悪天候時には雨風をしのぐことができるようです。
こちらもざぶんと浸かってみます。
こちらには象の彫像。ヒンズー教の神様「ガネーシャ」でしょうか。
そんなこんなで、二つの露天風呂と内湯と、行ったり来たりしながら、長いこと浸かってました。
切り上げて外に出ます。
浴室前にある休憩室。
帰りの電車の時間までしばらくあるので、ここで時間をつぶさせていただきました。
で、再び階段を上がり、フロントのあるフロアに移動します。
フロント前では何やらいろいろ販売してます。
奥にあるレストランロータス。
「lotus」はギリシア語で「蓮」「水蓮」を意味するようですが、ぼくなんかは一番に「ロータスクーポン」を思い浮かべてしまいます。
ばくが小学生のころ(昭和50年代)はいろんな商品についていて、学校でベルマークなんかを集めると一定割合でロータスクーポンが混じってました。
ベルマークにしてもロータスクーポンにしても、当時は何のことやらわからりませんでしたが・・(いや今もさっぱりわかりません。どーでもいい話でしたね)
で、フロントに行き、リストバンドを返し、下足箱のロッカーキーと引き換えます。
帰りのバス、玄関前に待っています。乗りこみます。
バスのリアガラスから撮影したホテルアマンディ。逆光になってしまいました。
で、バスに乗って長崎駅に戻ってきました。。
ここから長崎本線の電車で帰ります。
16時51分発、長崎本線肥前山口行き鈍行列車。
415系1500番台のロングシート車でした。
前は海原はてもなく
外つ國までもつゞくらん
あとは鐵道一すぢに
またゝくひまよ靑森も
あしたは花の嵐山
ゆふべは月の筑紫潟
かしこも樂しこ〻もよし
いざ見てめぐれ汽車の友
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