カリバ旅行記

狩場宅郎のカリバ旅行記。温泉、鉄道、路線バスなど。

防長交通 大畠駅~東瀬戸

周防大島を訪ねて/青春18平成30・31年冬紀行2日目/1

 

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早朝の下関駅。6時53分発岩国行き鈍行列車、2両だけの編成でした。

 

天下の山陽本線で、朝の通勤通学時間帯にたった2両って、これはないだろー!!
と思ったら、案の定、車内はずっと満員でした。

 

で、青春18冬紀行の二日目、今日は周防大島の温泉を訪ねてみたいと思います。
ただ、青春18紀行といっても、そんなこんなで鉄道のレポートはほとんどないのですが。

 

さて、周防大島、ここ最近何かと話題になっています。

 

10月22日には、島と本土を結ぶ周防大橋に外国の貨物船が衝突しました。このため大島町との交通は途絶え、水道管も破損したため長期にわたり断水が続き、島民は不便な生活を強いられました。11月27日に橋の通行規制は大部分解除され、また仮設の水道管も設置されて断水も解消されたばかりです。

 

さらにその前には、大阪の富田林警察署から逃走した樋田淳也容疑者が潜伏していたのもここ周防大島、大きく報道され皆様ご承知の通りです。

 

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さて、そんなこんなで、道中ほとんど苦行と化し、下関から3時間

 

このあたり、今年7月の豪雨で被災し、不通となっていたところです。列車はゆっくりと徐行しながら進みます。

 

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列車は瀬戸内海を見ながら進み、10時9分、大畠駅につきます。ここで降ります。

 

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今乗ってきた電車を見送ります。


国鉄115系電車。広島方の正面は普通の国鉄顔ですが、下関方のこちらはのっぺりした切妻の顔になっています。
115系は設計上、本来は最低3両編成でないと運用できないのですが、それを2両編成に改造し中間車に運転台を取り付けたのでこんな顔になっています。

 

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大島方面は乗換だそうです。と言ってもここから鉄道線は分岐していません。
 
乗り換え案内板は周防大島への交通を国鉄・JRが担っていた時代の名残でしょう。

昭和51年まで、ここから国鉄の大島連絡船が周防大島まで結んでおり、周防大島島内は国鉄バスが連絡していました。大島大橋の開通により大島連絡船は廃止、国鉄バスは大畠駅を起点として橋を渡って大島島内まで連絡するようになりました。
国鉄バスはその後JR西日本から中国ジェイアールバスへと引き継がれましたが、平成19年にJRは撤退、今では防長バスが大島へのバス路線を運営しています。
 

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駅を出ずに改札から右側に行くと、駅舎内からそのままバス乗り場までいけます。

 

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この先、バス乗り場です。

 

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バス乗り場。0・1・2の三つのホームがあります。


写真には写ってませんが0番乗り場は柳井からの直通バス乗降場で、1・2番が大畠駅始発のバス乗り場となっています。


1番乗り場は国鉄時代大島本線と呼ばれていた路線の乗り場で、周防久賀を経由し周防油宇・町立橘病院前に至る路線、

2番乗り場は安下庄線と呼ばれていた路線で小松港を経由し町立橘病院前に至る路線の乗り場です。

 

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で、バス停前の広場に待機していたバスがぐるっと回って乗り場にやってきました。
10時30分発、周防久賀経由の町立橘病院行き、大型のノンステップバスです。

 

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車内。
定刻にバスは発車します。

 

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防大橋に至るループ状の道路を上っていきます。

 

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やがて橋の上に出ました。
しばらく進みます。と、そこに・・・

 

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片側交互通行になりました。完全復旧はまだ先のようです。

 

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仮説の水道管でしょうか、歩道の半分をふさいでいます。

 

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やがて周防大島に上陸します。

 

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上陸後、交差点を左折すると、今通ってきた橋が見えました。

 

そしてバス停は東瀬戸に到着。自動放送では「次は東瀬戸、大島バスセンターです」と案内されます。

 

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写真ではよくわかりませんが、その「大島バスセンター」、ほとんど廃墟と化しています。
待合室だけは機能していますが。

(過去レポートをご参照ください)

 

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東瀬戸を出ると、島の北岸を海岸に沿ってバスは走ります。


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≪過去レポート≫

 

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