鉄道唱歌で行く東北本線 1 / 青春18令和4年夏紀行 初日
7月後半のある日の早朝、上野駅までやってきました。
昨日、仕事を退勤した後、その足で福岡空港へ向かい、そこから羽田へ。
羽田からはモノレールと山手線を乗り継いで近くまで来て、日付が変わる0時ごろ、この地へ。ネカフェでほんの3時間ほど過ごし、歩いてここまで来た次第です。
そんなわけで、おもいっきり寝不足であります。
上野駅の中央改札口
かつては北の玄関口であり、ここから多くの旅人が東北・北海道へ旅立っていきました。
有人改札に回って、青春18きっぷにスタンプを押してもらって中に入ります。
中央改札口を抜けると、正面は行き止まりの櫛型ホーム。
かつてはこのホームから北へ向かう長距離列車が発着していました。
九州住みのぼくにはあまり縁は無かったが、ここから583系の臨時「はくつる81号」に乗って北海道に渡ったりしたことがあったな・・・あの時は・・・
上野発の夜行列車降りたときから
青森駅は雪の中
北に帰る人の群れは誰も・・・
・・・誰もかれもペチャクチャしゃべりまくってうるさくて、閉口したよ!!
今はもう長距離列車はありませんが、この櫛型ホームからは高崎・宇都宮方面への中距離列車が出ています。
東北本線を青春18きっぷで北上していくので、このホームから出る電車に乗ればいいのですが、そういうわけにもいかず・・
上野を出た中距離電車は、尾久を経由していきます。しかし尾久を経由する路線の開業は昭和4年。
鉄道唱歌が出版された明治33年当時は王子を経由していました。
なので今回、王子を通って行きます。
というわけで、京浜東北線のホームに移動してきました。
上野始発の電車が止まっています。4時30分発の大宮行き京浜東北線電車。
ちなみに「京浜東北線」というのは電車の系統名を示す名称であり、路線名ではありません。
ここの路線名はあくまでも「東北本線」です。
4扉ロングシートの通勤型電車です。
電車は発車し、東京の街中を進んでいきます。
福岡ではまだ真っ暗な時間ですが、ここではすでに空は明るくなってています。
鉄道唱歌 奥州線‐磐城線 一
汽車は烟を噴き立てゝ
今ぞ上野を出でゝゆく
ゆくへは何く陸奥の
青森までも一飛に
夜明けの東京を走っていきます。
鉄道唱歌 奥州線‐磐城線 二
王子に着きて仰ぎみる
森は花見し飛鳥山
土器なげて遊びたる
江戸の名所の其一つ
そして赤羽着、4時47分。
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