無人駅から乗ったとき、定期券で入場し区間外の駅まで行く時、特急券を持たずに特急列車に乗ったとき、等の場合は、乗車後に車掌に申し出て必要なきっぷを購入すことになります。
このとき車掌が発行するきっぷを「車内補充券」と言います。
現在は車掌は端末を操作することにより、レシート状のきっぷが作成されます。
これが昔はすべて手作業で、ボールペンで記入したりパンチで穴をあけたりして発行していました。
もっとも、現在は車掌が乗務しないワンマン列車が増えて、地方では整理券を取って乗車し降車時に精算することが普通になっていますが・・・
以下、ぼくが収集した車内補充券を紹介します。
国鉄~JRにおいて一般的だった車内補充券。
カーボン複写式になっており、記入した一枚目は控えとして保管され、複写された二枚目がきっぷとして発行される。
短距離~長距離の乗車券、また特急・急行券・指定席券などの料金券のいずれにも対応できる形式。
しかしこれは記入事項も多く、車掌の負担も大きいと思われます。
車掌の負担を減らすためでしょう、地方によっては短距離の乗車券は独自の形式で発行することもありました。
境線の境港から馬場崎町までの乗車券。これもカーボン複写式。
鶴見線大川支線の大川から武蔵白石までの乗車券。
これはパンチで穴をあける方式。二枚重ねて穴をあけ、うち一枚を控えとし、もう一枚を乗車券として発行した。
なお、当時は車長17mの旧型電車が単行で運行していた。武蔵白石のホームの構造上現行の20mの電車は入線できなかったため、現在は分岐駅は安善に変更されている。
四国の鳴門線で購入したもの。
ミシン目で切り取って発行するもので、最下部の運賃の区間まで乗ることができる。
国鉄末期の昭和60年、ぼくが高校生の時に購入。
といった感じで、前回駅で発行された硬券・軟券に続いて車内補充券を紹介させていただきました。
いずれも国鉄・JRのものですが、私鉄のきっぷも多数収集してますので、機会があればいつかそれも紹介したいと思います。
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