令和3年夏 木次線を行く 3 / 青春18令和3年夏紀行 最終日
宍道から木次線列車に乗り、32分遅れで13時33分、出雲横田駅に着きました。
ここで2両編成のうち後ろ1両を切り離し、単行になって備後落合へ向かいます。
33分遅れの13時46分、発車。
列車は勾配を登っていき
左側から線路が現れてきます。
この先、列車は出雲坂根駅に入り、進行方向を変えて左側の線路を登って行きます
アスファルトとゴムタイヤで走る自動車に比べ、文字通り鉄のレールの上を鉄の車輪で走る鉄道は、その摩擦は非常に小さいものです。
摩擦が小さいからこそ大量の旅客や貨物を小さな力で輸送できるのですが、逆に摩擦が必要な場面では不利となります。勾配を登るときも摩擦が必要であり、鉄道にとって勾配は苦手でありました。
特に非力な蒸気機関車で運行していた時代、勾配緩和のために様々な工夫がされていました。スイッチバックもその一つで、勾配を一気に登らずジグザグに行ったり来たりしながら登っていくものです。
出雲坂根、14時10分着
駅の愛称は「天真名井」
高天の原にある神聖な湧き水のことです。
駅構内には「延命の水」が湧き出していますが、列車が遅れているのでそのまま車内に待機します。
その間に運転士さんは最後尾の運転台に移動しました。
ここからは進行方向が変わります。
14時15分、35分遅れで発車。
出雲坂根駅が後ろに遠ざかっていきます。
右側に見えるのがさっき上ってきた線路
右下に線路を見ながら、列車は勾配を登っていきます
そして列車は分岐器を守るスノーシェッドに入ります。
写真右が今上ってきた線路、左が今から登っていく線路です。
そして列車は止まりました。
ここからまた進行方向を変えて走っていきます。
運転士さんが工法の運転台から戻ってきました。
再びスノーシェッドに入り、左側の線路を登っていきます。
スイッチバックを登った後は、さらにΩ(オメガ)状に迂回しながら勾配を登っていきます。
出雲坂根から次の三井野原まで、地図を見ると直線距離では1km程度のようです。しかしこの区間の営業キロは6.4km、所要時間は20分近くかかっています。
トンネルをいくつか抜けると
明るく開けた場所に出ました
国道314号にかかるおろちループ橋が見えます
やがて、三井野原駅が近づきます。
三井野原着、14時34分。25分遅れ。
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