カリバ旅行記

狩場宅郎のカリバ旅行記。温泉、鉄道、路線バスなど。

木次線 1451D 木次~出雲坂根  令和2年4月

神話と古跡を訪ねて 19 / 青春18令和2年春紀行 4日目

 

今回の神話と古跡を訪ねる旅、八本杉で目的は達成しました。

宍道駅からは木次線芸備線を乗り継いで広島まで出て、九州に帰ります。

 

f:id:karibatakurou:20200515084255j:plain

 宍道から来た、木次駅14時36分発、備後落合行き鈍行列車。JR西日本キハの120の単行。

 「古代史マニア」から「乗り鉄」に変身します。

 

 

f:id:karibatakurou:20200515084626j:plain

車内。ボックスシートが4組、他はロングシート

 

f:id:karibatakurou:20200515084814j:plain

 

 

f:id:karibatakurou:20200515085026j:plain

 斐伊川に沿って中国山地に分け入っていきます。

 

f:id:karibatakurou:20200515085255j:plain

 日登駅。愛称「素戔嗚尊」(すさのおのみこと)

 

スサノオクシナダヒメと一緒に須我の地に向かわれる途中、駅の南方にある大森に一時滞在されたそうです。

 

 

f:id:karibatakurou:20200515085536j:plain

 

 

f:id:karibatakurou:20200515085801j:plain

 雑草の中、弱々しい細いレールが伸びています。

 

f:id:karibatakurou:20200515090025j:plain

 山間の農村では4月上旬のこの時期、田植えの準備が進んでいました。

 

f:id:karibatakurou:20200515090312j:plain

出雲八代駅、愛称は「手摩乳」

テナヅチクシナダヒメのお母さんです。

 

f:id:karibatakurou:20200515090544j:plain

出雲三成、愛称「大国主命

 

 

f:id:karibatakurou:20200515091131j:plain

 「駅のそば」で知られる亀高駅

 

f:id:karibatakurou:20200515091436j:plain

 愛称は「少彦名命

スクナビコナオオクニヌシと一緒に日本の国を造った神様です。

 

 

そして列車は出雲横田に到着

 

f:id:karibatakurou:20200515091802j:plain

 愛称は「奇稲田姫

クシナダヒメはヤマタノオロチに食べられてしまうところをスサノオに救われ、スサノオの嫁さんとなる女神です。

 

 

f:id:karibatakurou:20200515092138j:plain

 出雲横田では約14分ほど停車し、15時52分に発車します。

 

f:id:karibatakurou:20200515092434j:plain

 改札口横のクシナダヒメの絵

 

f:id:karibatakurou:20200515093046j:plain

 

 

 

f:id:karibatakurou:20200515093342j:plain

 神社風建築の出雲横田駅

クシナダヒメの生家である稲田神社を模したものだそうです。

 

f:id:karibatakurou:20200515093731j:plain

 木製のベンチに木枠の改札口、昭和時代にはよく見られた光景でした。

 

出雲横田から先備後落合まで、一日三往復しかありません。

15時52分発のこの列車が最終列車となります。

 

f:id:karibatakurou:20200515094103j:plain

 

 

f:id:karibatakurou:20200515094318j:plain

 もうすぐ出雲坂根駅です。

 

 

f:id:karibatakurou:20200515094556j:plain

 左側から線路が合流して来ました。

 

この列車は出雲坂根についた後、進行方向を後ろ向きに変えて左側の線路を進んでいきます。

 

 

f:id:karibatakurou:20200515094748j:plain

 

 

f:id:karibatakurou:20200515095049j:plain

 出雲坂根に到着

 

到着後、運転士さんは運転席からハンドルを取り外し、施錠してから後方の運転席に向かいます。

 

 

f:id:karibatakurou:20200515095436j:plain

 ホーム端から進行方向を望む

この先線路はありません。

 

 鉄のレールと鉄の車輪で走る鉄道、アスファルトとゴムタイヤより摩擦は非常に小さいものです。それゆえ小さい力で大量の旅客や貨物を運ぶことができるのですが、逆に摩擦が必要な場面では非常に不利となります。

勾配を上るときなど、車輪の摩擦が小さいと滑って登れません。鉄道は勾配に弱く、特に非力な蒸気機関車の時代、勾配克服のために様々な工夫がなされました。スイッチバックもそのひとつで、まっすぐ登らずジグザグに行ったり来たりしながら進んでいこう、という発想です。

出雲坂根駅は勾配緩和のための3段スイッチバックで知られています。

 

前<<<  八本杉 - カリバ旅行記

次>>>  木次線 1541D 出雲坂根~備後落合 令和2年4月 - カリバ旅行記

 

 

≪過去レポート≫

 

平成31年3月 出雲大東~出雲横田 出雲横田~油木

平成30年4月 木次~出雲横田 出雲横田~出雲坂根

 

≪タクロウ作成のサイト≫

小説古事記
温泉の話
駅弁の話
古事記ゆかりの地を訪ねて