神話と古跡を訪ねて 19 / 青春18令和2年春紀行 4日目
今回の神話と古跡を訪ねる旅、八本杉で目的は達成しました。
宍道駅からは木次線と芸備線を乗り継いで広島まで出て、九州に帰ります。
宍道から来た、木次駅14時36分発、備後落合行き鈍行列車。JR西日本キハの120の単行。
「古代史マニア」から「乗り鉄」に変身します。
スサノオがクシナダヒメと一緒に須我の地に向かわれる途中、駅の南方にある大森に一時滞在されたそうです。
雑草の中、弱々しい細いレールが伸びています。
山間の農村では4月上旬のこの時期、田植えの準備が進んでいました。
出雲八代駅、愛称は「手摩乳」
「駅のそば」で知られる亀高駅
愛称は「少彦名命」
スクナビコナはオオクニヌシと一緒に日本の国を造った神様です。
そして列車は出雲横田に到着
愛称は「奇稲田姫」
クシナダヒメはヤマタノオロチに食べられてしまうところをスサノオに救われ、スサノオの嫁さんとなる女神です。
出雲横田では約14分ほど停車し、15時52分に発車します。
改札口横のクシナダヒメの絵
神社風建築の出雲横田駅。
木製のベンチに木枠の改札口、昭和時代にはよく見られた光景でした。
出雲横田から先備後落合まで、一日三往復しかありません。
15時52分発のこの列車が最終列車となります。
もうすぐ出雲坂根駅です。
左側から線路が合流して来ました。
この列車は出雲坂根についた後、進行方向を後ろ向きに変えて左側の線路を進んでいきます。
出雲坂根に到着
到着後、運転士さんは運転席からハンドルを取り外し、施錠してから後方の運転席に向かいます。
ホーム端から進行方向を望む
この先線路はありません。
鉄のレールと鉄の車輪で走る鉄道、アスファルトとゴムタイヤより摩擦は非常に小さいものです。それゆえ小さい力で大量の旅客や貨物を運ぶことができるのですが、逆に摩擦が必要な場面では非常に不利となります。
勾配を上るときなど、車輪の摩擦が小さいと滑って登れません。鉄道は勾配に弱く、特に非力な蒸気機関車の時代、勾配克服のために様々な工夫がなされました。スイッチバックもそのひとつで、まっすぐ登らずジグザグに行ったり来たりしながら進んでいこう、という発想です。
出雲坂根駅は勾配緩和のための3段スイッチバックで知られています。
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