スサノオの足跡を訪ねて 12 / 青春18平成31年春紀行 初日
では、神話巡りはここまでにして、これから木次線で南下し広島入りします。
出雲横田駅、駅舎内のベンチと出札窓口、改札口。
昭和の昔そのままです。
乗車券買おうととしましたが、窓口の方は奥の事務所に引っ込んでいたので、そのままホームに上がりました。
どうせ改札はフリーパスだし、列車はワンマン運転なので、整理券とって下車駅で精算しても何の問題ありません。
備後落合行の列車が入って来ました。
木次線の出雲横田から備後落合までは1日3本のみ、15時52分発のこれが最終列車です。
車内
ボックスシートが4組設置してあります。
乗客はぼくの他には若い男性一人だけ、しかし彼も「鉄」のようです。
すなわちまともな乗客は乗っていない
ぼくはボックスに腰をおろしました。
もう一人の男性客は運転台かぶり付きしてます。
雨の中進みます
八川駅、愛称「脚摩乳(あしなづち)」
アシナヅチはクシナダヒメの父親で、山の神オオヤマツミの子です。
「この辺り、中国山地の山懐に入っていく地点ですが、脚摩乳が山々を美しく守ってくれているのです」と案内板にあります。
列車はイソタケルが木々を植え、アシナヅチが見守る山の中へ分け入っていきます。
出雲坂根はスイッチバックになっています。
山岳路線のスイッチバックというと勾配の途中に駅を造る必要があるために平坦地に列車を引き入れるためのものが多いのですが(坪尻駅、大畑駅、真幸駅など)、ここは勾配緩和のために列車をジグザグに進ませるもので、それだけにスケールは大きいものです。
愛称「天真名井」
神事に使う聖水を採取する泉のことです
そして駅舎の横には「延命の水」が湧き出ています。
線路はこの先、行き止まり。
運転士さんは進行方向反対側の運転台に移動しました。
そして列車は今までとは逆向きに発車します。
ここまで通ってきた線路が分かれていきます。
そして、スノーシェッド(だと思う)に覆われた分岐点を過ぎて、列車は停まりました。
この先も、線路は行き止まりです。
運転士さんはまた反対側の運転台に移動し、列車は元の進行方向に動き出しました。
スノーシェッドの中には信号機が見えます。
右側の赤信号が今登ってきた線路、左側の青信号がこれから向かう線路を示しています。
スノーシェッドの中で線路は分かれ、開通している青信号の左側の道へ。
今通ってきた線路が見えます。
(余談ですが、窓に反射して映ってるのはぼくが所持していた「携帯全国時刻表」です。タイトルに「全国」とはいっても実際には西日本地区中心に編集されていました。
この春のダイヤ改正より名称を「JR版西日本時刻表」と改めており、名実ともに西日本地区の地方版時刻表に衣替えしています。)
下のほうに今通ってきた、出雲坂根駅からスノーシェッドに覆われた分岐点まで続く線路が見えます。
杉木立の向こうにはもう一本の線路が見えます。八川駅から出雲坂根駅に続く線路です。
さらに進むと、さっき通った出雲坂根駅が杉木立の間に見えています。
そして、コンクリートの建造物が見えてきました。
営業キロは6.4キロ、所要時間は20分近くかかっています。
備後落合に向かっていく列車を見送ります。
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