日田彦山線を通って天ケ瀬温泉へ 3 / 青春18令和3・4年冬紀行 4日目
小石原庁舎前停留所を過ぎて、バスは峠を下っていきます。
日田彦山線は平成29年7月の水害以来添田~夜明間で不通となっており、以来代行バスでの運行が続いています。復旧をめぐってJR九州と地元自治体との間で協議が続けられましたが、結局、鉄道での復旧を断念しBRT(Bus Rapid Transit、バス高速輸送システム)での復旧を行うことになりました。
水害から4年半、いまだに片側交互通行の個所もあります。
真新しい堤防といまだに土嚢を積み上げたところとが混在しています。
そしてバスは宝珠山庁舎前停留所に停車します。
ここには本来日田彦山線の駅はなく、乗客への便宜上設置されたものと思われます。旧国鉄時代に地方管理局が設置した「仮乗降場」のようなものでしょうか。
そして宝珠山庁舎前停留所を過ぎると、
バスは交差点を左に曲がりました。
このバスは筑前岩屋駅に停車します。
筑前岩屋駅は代行バスのルートから外れるので当初は停車していませんでした。後に筑前岩屋~日田間の区間便が運行されるようになり、その後、添田~日田間の直通便も停車するようになりました。
しかしそのルートはこの交差点から筑前岩屋駅まで行き、またここまで戻ってきます。この寄り道でだいぶ時間をロスすることになります。
添田から日田までの直通便は一日4往復ありますが、うち2往復が筑前岩屋駅に停車し、2往復が通過します。筑前岩屋駅に立ち寄る便は通過する便より所要時間が15分ほど余計にかかっています。
棚田の中をバスは走っていき、
バスは宝珠山川を渡って、
筑前岩屋駅に停車します。
駅構内では工事が進んでいます。
日田彦山線の復旧計画は、彦山~筑前岩屋間にある4379mの釈迦岳トンネルを含めて彦山~宝珠山間の軌道をバス専用道にしてバスを走らせることになっています。
バスは折り返して元の道を戻ります。
川の向こうから見る筑前岩屋駅。
いまだに復旧が進む宝珠山川
日田彦山線の高架が見えます
BRT開業後はこの高架線の上にバスが走ることになるのでしょう。
バスはまた元の交差点に戻り、日田に向けて走っていきます。
宝珠山駅を過ぎると、元来駅のなかった場所にいくつも停留所が設置されていて、バスはその一つ一つに停まりながら進みます。
これらの停留所はBRT化を前に設置されたものでしょう。
やがてバスは国道386号に入り、
久大本線に並行して走るようになります。
光岡駅を過ぎると花月川を渡ります。
久大本線の橋梁が見えます。
この橋も平成29年7月の水害で流されしばらく久大本線も不通になっていましたが、その後新たに架橋されて復旧しています。
添田を出て約1時間45分、16時23分にバスは終点、日田駅に到着。
運転士さんに青春18きっぷを見せて降ります。
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≪参考リンク≫
藤山観光バス
西日本新聞 JR日田彦山線、BRT延伸を決定
JR九州 災害に伴う運行状況のご案内