久大本線代行バスを行く 7 / 青春18令和2年夏紀行 3日目
さて、日田からは久大本線を離れ、日田彦山線の代行バスに乗って、小倉へ向かいます。
リアエンジンの小型車です。自治体運営のコミュニティバスなんかによく使われている車体です。
藤山観光という会社に委託されて運行されています。
日田彦山線の代行バスはこれまでも何度か乗ったことがあり、ワンボックスカー、マイクロバス、路線バスタイプの小型車と、いろんなバスが走ってました。
しかしこのタイプのバスは初めてです。
ノンステップの車内
日田市内を走ります
この日田彦山線の代行バス、平成29年7月の豪雨災害で被災、それから3年間ずっと代行バスでの運行が続けられています。
被災後、JR九州と地元自治体の間で復旧に向けた協議が行われてきましたが、費用負担を巡って折り合いがつかない状況が続いていました。そして今年になり鉄道での復旧を断念、釈迦岳トンネルを舗装してバス専用道にし、バスを走らせるBRT(bus Rapid Transit、バス高速輸送システム)での復旧ということに決着しました。
夜明駅、もはや代行バスだか定期のバスだかわからないような立派な停留所の標識が立っています。
夜明は日田彦山線の分岐駅です。
しかしこの先添田までの日田彦山線、再び列車が走ることは無くなりました。
今は穏やかな大肥川の流れ、3年前の7月豪雨では大暴れし大災害を引き起こしました。
真新しいコンクリートの護岸工事が完成したところもあれば、いまだに土嚢が積まれたままのところも
宝珠山庁舎前
東峰村の村役場です。東峰村は宝珠山村と小石原村が平成17年に合併し発足しました。
本来、JR日田彦山線の駅はここにはありませんが、乗客への便宜上ここに停留所を設けているのだと思われます。
鉄道で言えば、旧国鉄の臨時乗降場・仮乗降場のような存在でしょうか。
バスは山道を登っていきます。
日田彦山線は全長4379mの釈迦岳トンネルを貫いていきますが、道路トンネルは無いのでバスは山の上のほうまで大回りしていきます。
坂道を登り切ったところに旧小石原村の中心部があります。
小石原庁舎前に停車します。
以前来たときはここには停留所は無かったのですが・・
もう代行バスだか路線バスだかわからなくなっている感じがする。
そして今度は坂道をくだっていきます。
そしてもはや二度と列車が走ることが亡くなった日田彦山線の線路が見えました。
やがてバスの終点、添田駅に近づきます。
17時48分、添田駅着。
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