久万高原線を行く 10
松山観光港の待合室
既に松山・小倉フェリーの乗船開始時刻は過ぎているのでがらんとしています。
紙片に必要事項を記入し、小倉から乗ってきたときの乗船券を添えて出します。これで往復割引きが適用されます。
二等寝台9200円のところが8280円になっただけですが。復路だけ一割引きなので、往復では5分引き(5%引き)にしかなりません。
ここでも体温を計測されました。
しかし往路はともかく、復路で発熱して乗船拒否されたら、どうすればいいのだろう・・・家から遠く離れた四国の地で途方に暮れてしまうよ・・・
それとも船会社の方で医療機関とか手配してくれるのだろうか。
さいわい体温に問題なく、乗船券を発行してもらえました。
ぼくのほかにリムジンバスから降りた数人が乗船手続きを行いました。
長いブリッジを歩いて乗船口に
窓からこれから乗るフェリーが見えました。
乗船口に立っていた係員にチケットを渡し、半券をもらって船内へ。
パブリックスペースを抜けて船室に向かいます。
松山小倉フェリーは特等A・特等B・一等A・一等B・二等寝台・二等、と等級が分かれています。
ぼくは二等寝台で乗船してます。
二等寝台
二段ベッドが4組、一室の定員が八名となっています。
しかし来たときと同じくこの部屋に他の乗客の姿はなく、ぼく一人で一室を使うことができました。
そのベッド、幅・長さは十分ですが、高さがちょっと低い。身長173cmのぼくが座ると、頭がつかえてしまいます。
昔走っていた寝台特急の二段式B寝台は、十分座れるだけの高さがあったのだが。
蛍光灯にはコンセントタップがついており、携帯電話の充電ができます。
ベッドメイキングはセルフで行わなければなりません。
店内の売店、と言ってもあんまり品ぞろえは豊富とは言えません。
お土産品と若干のスナック菓子、アルコール飲料など。
船内には浴室、電子レンジ、給湯ポット、冷水器、貴重品ロッカー(無料)、携帯電話充電器(有料)、自動販売機(ソフトドリンク・アイスクリーム・カップ麺)などの設備がありました。
ただ、往路に乗った船とは若干配置が異なっています。松山小倉フェリーは二隻の船で松山と小倉の間を往復しています。
昔は軽食堂が営業していたのですが、今はありません。船内で調達できる食事と言えば自販機と売店で販売しているカップ麺ぐらいなのでご注意を。
デッキに出てきました。またしばらくここで過ごすとしましょう。
夜の松山観光港
21時55分、出港します
デッキから見る夜景を肴に傾ける冷たいビール、これがうまい!
松山の灯はどこまでもつづいています。
きりがないので区切りつけて船内に入ります。
乗船前に購入していたコンビニ弁当で夕食を済ますと、寝てしまいました。
翌朝、4時30分ごろ、船内放送で目が覚めました。
窓のカーテンを開けてみると、関門海峡の灯が見えます。
そして定刻通り5時、小倉港に到着
タラップを降りて上陸します
雨が降ってました。ぼくが四国行きを計画すると、必ずどこかで雨に見舞われる。
小倉港の待合室、誰もいません。
乗ってきた船、側面には大きく「ISHIZAKI」とペイントされています。
松山・小倉フェリーは松山市に本社を置く石崎汽船の子会社です。
もともとは関西汽船が運行してました。関西汽船は平成23年にダイヤモンドフェリーと合併し「フェリーさんふらわあ」となりました。
しかしフェリーさんふらわあは平成25年に松山小倉航路から撤退。航路は石崎汽船が継承し、子会社の「松山・小倉フェリー」を設立して現在に至ります。
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松山・小倉フェリー