山陰本線 安来~揖屋から黄泉への道へ

出雲神話の伝承地を訪ねて 16  /青春18平成30・31年冬紀行 5日目

 

安来駅に戻ってきました。

 

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駅舎内。

 

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その奥では、土産物を売っていました。

 

改札で青春18きっぷを見せて通ります。昨日はJR線はICカードで乗りましたので、今日が青春18の今回の冬紀行最終日です。

 

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安来9時44分発、西出雲行き鈍行列車。朝5時43分に倉敷を発車し、中国山地を超えてここまでやってきました。
ホームに入ってきたのは、黄色い電車、2両編成。国鉄115系電車ですが、のっぺりした顔です。

115系は本来、最低3両編成でないと運用できない設計ですが、それを2両編成に改造し中間車に運転台を取り付けたので、こんな顔になっています。

 

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車内。三扉セミクロスの国鉄近郊型。

 

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山陰の田園の中を電車は進み

 

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安来から10分、揖屋着。ここで降ります。

去っていく電車を見送ります。後ろ側は普通の国鉄顔。
この後終点西出雲は10時59分着、始発の倉敷からは5時間余りの道のりですね。

 

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揖屋駅

 

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ではここから、黄泉の国を訪ねてみます。

 

「黄泉の国」というのは死者の国のこと。しかしイザナギの神が現世との間を千引の岩(ちびきのいわ、千人がかりでも引っ張れないような大岩)でふさいで以来、生きた人間は死者の国との行き来ができなくなっています。
なので行くことができるのは、黄泉の国の入り口にある千引の岩までです。

 


日本神話

 

イザナギ男神イザナミの女神は、日本の島々、日本の神々を産んだ神である。

 

しかしイザナミの女神は、火の神カグツチを産んだために、体に大やけどを負って死んでしまった。

 

イザナギは嘆き悲しんだ。

その悲しみは、愛する妻を奪った我が子カグツチへの怒りに変わっていた・・・

 

イザナギは腰の剣に手をかけた。次の瞬間、無邪気な目で父神を見つめるカグツチの首をはねていた。

 

それでも妻イザナミが忘れられない。ついにイザナギイザナミを死者の国から連れ戻そうと決心する。

 

イザナギは出雲の国に来ていた。ここにある黄泉比良坂(よもつひらさか)を下れば、そこは死者が行く国である。

 


ちなみにこの時斬ったカグツチの血から生まれた神が、後にオオクニヌシから国を強奪・・・いや、領土問題についての外交交渉を行ったタケミカヅチです。

 

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駅を出て右手に歩き、細い路地に入ります。

 

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踏切わたってまっすぐ歩き、

 

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五反田交差点。ここで左に折れて、国道9号線を東に進みます。

 

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駅を出て15分も歩いたでしょうか、
この交差点を右に曲がったほうが近道だと後でわかったのですが、この時は看板に沿ってまっすぐ国道9号を歩いていきました。

 

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ここで国道から分かれ、右側の側道へ。

 

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突き当りを右に曲がって歩きます。

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細い道を歩き、

 

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突き当りの駐車場で行き止まりです。

 

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ここのようですね。

 

日本神話

 

黄泉の国に降りたイザナギは、大きな岩造りの宮殿に来ていた。この奥にイザナミがいるに違いない。イザナギは戸を叩く。奥から返事があった、忘れもしない、イザナミの声だ。

 

「ああ、我が愛する妻よ!明るい日本に帰ろう!二人で国を完成させるんだ!」
「ああ、イザナギ!遅かったのです・・・わたしは黄泉の穢れた火で炊いた食事をすでに食べてしまいました・・・わたしはもう現世の者ではないのです・・・でもあなたが迎えに来てくれたのだから、黄泉の国の王に相談してみます。その間、絶対に中に入って私の姿を見ないでください。」

 


ここでいう岩造りの宮殿とは古墳の石室のことを指しているとも言います。

 

この後、この手の昔話の王道として、イザナギは見るなと言われた姿をのぞいてしまうんですね。続きはまた明日・・・


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≪リンク≫

 

黄泉比良坂 松江観光協会

駅弁の話

温泉の話