日本の国の始まりを求めて 4
ではここから、オノコロ島(自凝島)を目指して歩いていきます
停留所を降りて、高速道路のガード下をくぐります。
ガードをくぐったところ、角を曲がって進んでいきます。
小さな川を渡る橋がありますが、
川は渡らず、川沿いの細い道に入り進んでいきます。
こんもりとした丘に、赤い鳥居。あれがオノコロ島ですね。
縄文海進のころはこの辺り、入り江になっていて、オノコロ島は本当に海に浮かぶ島だったそうです。
ところで、オノコロ島とは何?
今から何百万年も前、何もなかった海の中に、神様がおつくりになった島がオノコロ島です。
日本神話
昔、まだ、海も陸もなく、地上はどろどろとしたものが漂っているだけだった。
ある日、天の神々は、イザナギとイザナミに天沼矛(あめのぬぼこ)を渡し「地をかためて国を作りなさい」と命じた。
イザナギとイザナミは、天の浮橋から、どろどろと漂っている海に矛を突き刺すと、こおろこおろとかき回す。
その矛を持ち上げると、矛から滴り落ちるしずくが固まって島となった。オノコロ島である。
こうして初めて海と陸が分かれた。
オノコロ島は漢字で書くと「自凝島」、すなわち「自ずから凝り固まった島」の意味です。
川の土手の細い道から2車線の道路に出てすぐ
おのころ島神社の赤い鳥居の向こうに見えるオノコロ島。
ここから日本の国は始まったんですね。
では、鳥居をくぐって奥へ。
手水舎
石段を登っていきます
石段を登り切ったところ、正面に拝殿が見えますが、
その右側
「鶺鴒石」
鶺鴒(せきれい)とは水辺に棲む小鳥ですね。
これがまた、イザナギとイザナミの国生みに大きく関与しているのです。
日本神話 日本書紀第四段一書(あるふみ)より
オノコロ島に降りたイザナギとイザナミは、そこに宮殿を建て、結婚した。しかし、どうやって国を産めばいいのかわからなかった。
その時、セキレイが二羽飛んできた。そして互いの首と首、尾と尾を合わせて体をゆすった。
イザナギとイザナミは「ああやればいいんじゃないか」とひらめいた。
・・・まあそーゆ―ことで、イザナギとイザナミはセキレイの真似をして、日本の島々、八百万の神々を産んだそうです。
「新しい出会いを授かりたいときは~」「二人のきずなを深めたいときは~」
・・・それぞれ赤い綱を云々、白い綱を云々と書いてありますが・・・
・・・オレには関係ねーや
拝殿
裏のほうに回ってみます
本殿。 ここ、オノコロ島で、日本の国をお産みになったイザナギとイザナミが鎮座されています。
施設名 | おのころ島神社 |
所在地 | 兵庫県南あわじ市榎列下幡多415 |
電話 | 0799-42-5320 |
開園時間 | |
料金 | 拝観料無料 |
交通 | ☆神戸・舞子より、 神姫バス ・ 淡路交通バス福良行きに乗車、神戸三宮より約1時間10分・高速舞子より40~50分 ☆徳島より 淡路交通バス洲本行き に乗車、約一時間 (本数少ないので注意) ☆いずれも榎列下車、徒歩約10分 |
駐車場 | 有 |
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≪参考リンク≫
おのころ島神社
南あわじ市 おのころ島神社
≪古事記の話≫