日本の国の始まりを求めて 8
西ノ宮駅からは、歩いて西宮神社を目指します。
この通り、その名も「えべっさん筋」
神社に近づいてきました。
西宮神社は別名、西宮えびすともいわれ、全国のえびす様の総本宮になります。関西では「西宮のえべっさん」と言われています。
1月10日の「十日えびす」の日には、早朝から境内を全速力で駆け抜ける男たちの様子がテレビ中継されるのをご覧になった方も多いでしょう。
表大門、ここから中に入ります。
全国のえびす神社の総本社であり主祭神は「えびす大神」です。
で、このえびす大神の正体はというと、イザナギとイザナミがオノコロ島で結婚し、最初に生まれた子なのです。
日本神話
オノコロ島に降りたイザナギとイザナミは、そこに宮殿を建て、宮殿の中心にある天に通じる柱を回って結婚式を挙げることにした。
柱を回ったイザナミが先に言った
「ああ、なんて素敵なひとなの・・」
続いてイザナギが言う
「なんてきれいなひとなんだ・・」
そのまま二人は熱い口づけを交わし、初夜を迎えた。
日が経った。
イザナミは子のヒルコを産んだ 。しかしまるでヒルのような手足が立たない子だった。この子は葦の船に乗せて流してしまった。
次にアワシマを産んだ。アワシマもその名のごとく泡となって消えてしまった。
イザナギとイザナミはここで高天原の神々に相談し「女神が先に言ったのがよくなかった」というアドバイスを受けて結婚式をやり直します。
今度はイザナギが先に「なんてきれいなひとなんだ・・」と言い、続いてイザナミが「ああ、なんて素敵なひとなの・・」と言って結ばれ、日本の国々、八百万の神々が産まれました。
さて、先天性の障害児だったので海に遺棄されてしまったヒルコ。古事記ではこの後触れられず、何の救いもありません。
それからはるかな年月が経ったある日、漁師が海で土でできた人形のようなものを拾いました。これこそ海に流されたイザナギとイザナミの最初の子、ヒルコでした。
漁師はこの御神像を大切に祀り、後にこの地に遷され、ヒルコは西宮のえべっさんとして信仰され親しまれてきたそうです。
南大門。慶長9年(1604年)に豊臣秀頼が寄進したものだそうです。
境内を進んでいきます。
手水舎で禊をして、先に。
西宮神社の拝殿。
お参りします。
奥のほうには三つ並んだ本殿が見えました。
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施設名 | 西宮神社 |
所在地 | 兵庫県西宮市社家町1-17 |
電話 | 0798-33-0321 |
開園時間 | |
料金 | 拝観料無料 |
交通 | ☆阪神電鉄西宮駅より徒歩10分 ☆JRさくら夙川駅より徒歩15分、西宮駅より徒歩20分 |
駐車場 | 有 |
≪古事記の話≫
≪参考リンク≫
西宮神社