66系気動車に乗って 1 / 青春18令和元・2年冬紀行3日目
今年冬の青春18紀行、3日目は長崎県の佐世保にやってきました。
10時9分発の長崎行、区間快速シーサイドライナー。 シーサイドライナー色に塗られた国鉄キハ66系2両編成。
今日は今日はこの66系気動車に乗ることを目的にやってきました。
66系気動車は昭和49年から製造され、筑豊地区に配置されて、長年筑豊で活躍していました。
キハ66・67の2両を一組としたユニット編成、両開き2扉セミ転換クロスシート、冷房完備、電照式の方向幕など、製造当時の一般型車両としては破格ともいえる斬新な設計でした。
平成13年の筑豊本線電化に伴い、ここ大村線にやってきました。当時、快速シーサイドライナーの運用についていたのはJR九州の新鋭200系気動車と旧式の国鉄58系気動車でした。
66系は58系を追い出して、快速シーサイドライナーとして走りだします。
その66系も製造後既に40年以上経過しています。今度は66系気動車が追い出される立場になろうとしています。
今年3月のダイヤ改正から、JR九州は最新鋭のハイブリッド気動車を大村線に投入する計画だそうで、老朽化した66系気動車は廃車が進むものと思われます。
その前にもう一度乗っておこうと思い立ち、ここまでやってきた次第であります。
車内。表布が張り替えられて、立客用の手すりも取り替えられてますが、それ以外は製造当時のままの転換クロスシートです。
座り心地はとてもよく快適なシートです。JR九州が製造した811系・813系電車や200系気動車の転換クロスよりも腰の形状にフィットしていて楽に座れます。
しかし、窓側の席にアームレストはありません。また窓枠の幅は狭く、もちろん収納式のテーブルなんてものもないので、飲みかけの飲料ボトルなどは置き場に困ります。
列車は佐世保を出発、しばらく佐世保線を走ります。途中竹松までは各駅に停車し、竹松からは快速列車になります。
川か池のように見えますが、海です。
向こうにハウステンボスが見えています。
ハウステンボス駅。テーマパークとは橋でつながっています。
ここで観光客が降りていき、また乗ってきました。
南風崎。「はえのさき」と読みます。
難読駅名として知られるとともに、終戦後の引き揚げの話では必ず出てきます。
針生島の浦頭港に上陸した外地からの引き揚げ者は、検疫を受けた後現在のハウステンボスの地にあった引き上げ援護局でしばらく待機し、南風崎駅から列車に乗って故郷に帰っていきました。
長いホームの一部は使われなくなって取り壊され、駅名標だけが立っています。
やがて大村湾に沿って走りだします。
波静かな大村湾
彼杵からは嬉野温泉に行くバスが出ています。
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