六日市「駅前」の道路上に停まったのは、広島行きの高速バス。
定刻17時12分、小型バスが広場に入ってきました。これでしょうか。
でも、行先表示がありません。フロントガラスの右下に「広域路線バス」という小さな紙片が貼ってあるだけ。
広場にバスは入ってドアを開きました。
運転士さんに「日原駅に行くの?」と尋ねてみます。
運転士さんは何も言わず黙ったま首をたてに振りました。
・・・客商売をしているのに、愛想悪いな・・・
まあとにかく乗り込みます。
高津川沿いに下っていきます。
途中、いくつもバス停を通過しますが、乗降客は無し。車内放送も全くありません。
で、車内を見ると、路線バスにはほぼ確実についている降車ボタンがありません。
地元民ならともかく、他所から来た者にとってはさっぱり勝手がわかりません。
石見田丸、17時27分、定刻より3分遅れ。やっとバスは停車し、ここで乗車客がありました。
国鉄ではバス停留所も駅に準じた扱いで、国鉄線内に同名の駅・停留所があるときは区別するために旧国名を冠してました。
この時乗ってきた客は「○○まで」と言っていたように思います(停留所名までは聞き取れず不明)・・・つまり降車ボタンの代わりに、乗客の自己申告なのか・・・
川に沿ってバスは走っていきます。
そして、川沿いの道を離れて街中に入ったかと思うと・・・
・・・バスが停まりました。
ぼくは座ったまま、窓の外を見てました。すると、窓の外に見えている建物・・・
それを見て「えっ?!」
その建物の壁には「日原駅」の文字があります。
ここが日原駅なのでしょうか・・・
車内放送は全くないし、運転士さんは黙ってうんともすんとも言いません。
それにこのバスは、JTB時刻表を見ても公式サイトを見ても、終点は日原駅ということになっているが、ぼくのほかに数人乗っている乗客は降りる気配がない・・・
ほんとにさっぱり訳が分かりません・・・
ぼくは席を立って「終点なの?」と運転士さんに問いかけてみました。
運転士さんは「ハイ」といったように思います。
しかし終点なのに、他の乗客は座ったままというのは、いったい?・・・
とにかく大急ぎで身支度を整えてバスの前方へ。
運賃表など何もありません。やっぱり何も言わない運転士さんに「おいくら?」と尋ねました。
運転士さん「本当は1300円なんだけど、この券を買ったことにすれば1200円でいいので・・・」とかなんとか、ぶつぶつ言っています。
よ―わからんが、千円札一枚と100円硬貨2枚、運賃箱に入れてバスを降りました。 ここで降りたのはぼく一人だけ。
そんなわけでよ―わからんが、定刻17時57分に日原駅着。
ほとんどの停留所をすっ飛ばしてかなりのスピード出してたのに時間ぴったりにつくダイヤもよ―わからん。途中停留所で時間調整などなかったし。
時刻表ではここが「終点」のはずなのに、数人の乗客を乗せたままどこかに去っていくバス。
もし最初乗るときに「日原駅に行くか?」と尋ねてなかったら、日原駅を通過され、いずれとも知らない場所につれられて行かれたのだろうか・・・
地元民以外の利用はほとんどないとはいえ、時刻表が公表されている公共交通機関である以上、もうちょっと判りやすい案内があってもよいのではなかろうか。
それに客商売なんだから、乗務員ももうちょっと丁寧な対応があっていいと思う。
錦町から乗った岩国市生活交通バスにしても、この六日市交通バスにしても・・・
さっきから、よ―わからんの連発ですが、とにかく日原駅までたどり着きました。
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