カリバ旅行記

狩場宅郎のカリバ旅行記。温泉、鉄道、路線バスなど。

開聞岳周辺のタノカンサァ

薩摩国を行く 12

 

鹿児島県指宿市に来ています

 

通りを歩いていると、住宅の前に幾体かの石像がありました

 

 

 

グーグルマップには「下仙田の田の神群 2」と表示されています

「タノカンサァ」(田の神様)ですね

 

rekishikomugae.net

 

タノカンサァは鹿児島県と宮崎県南部に確認されているものだけで2400体以上にもなるそうです

元々は山の神で、春になると里に下りてきて田を見守る。そして収穫が終わればまた山に帰る。

 

田の神像の製作は18世紀初頭から島津氏の領内で一気に広がったようである、とのことでした

 

 

開聞岳を見つめているタノカンサァたち

 

そこからまた歩いていくと

 

また別の、横一列にタノカンサァたち

 

 

霊峰開聞岳とともに田を見守っています

 

 

グーグルマップには「下仙田の田の神群 4」と表示されています

 

 

表情豊かなタノカンサァたち

 

 

さらに歩いていきます
この先、JR指宿枕崎線の線路があり、道路は踏切で線路と交差しています

 

グーグルマップにはこの踏切のそばに「十町宮田の田の神群 2」が表示されているのですが、

 

来てみると、石像が雑草に覆われていました

 

 

まがりなりにも神様なのに、この扱いは・・・

うーん、ちょっとな・・

 

一体だけ後ろ向きになっている像がありました

この扱いに対する神様の抵抗でしょうか・・・

 

さらに、川沿いの未舗装の農道を歩いていくと、

河原の藪の前にもタノカンサァが並んでいます

 

グーグルマップには「十町宮田の田の神群 3」と表示されています

 

 

そこから歩いて、指宿枕崎線東開聞駅まで歩いてきました

そこにもタノカンサァが並んでいます

グーグルマップには「下仙田の田の神群 5」と表示されています

 

そこには、石像といううよりもレリーフであるタノカンサァが居たり、

 

 

 

頭でっかちの石像が風化して立っていたりしていました

 

そこから離れてまた歩いていくと、

 

そこにも「タノカンサァ」がありました

 

こちらは石像が何列にも群集になっています

 

グーグルマップには「荒田の田の神群」と表示されていました

 

田圃を見つめるタノカンサァたち

 

で、そこから歩いて、

 

東開聞駅まで戻ってきました

片面ホーム一本だけの棒線駅、もちろん無人駅です

 

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