カリバ旅行記

狩場宅郎のカリバ旅行記。温泉、鉄道、路線バスなど。

錦川鉄道 529D 岩国~清流新岩国

岩日線を行く 1 / 青春18平成31年春紀行 4日目

 

この春の青春18紀行、

 

初日 スサノオの足跡を訪ねて

2日目 鉄道唱歌で行く日豊本線

3日目 山口県西部を行く

 

ときて、ちょっと嬉野玉名に寄り道したりしました。

今日と明日、青春18きっぷの残り二日間使って一泊で山口・山陰のほうに出かけます。

 

青春18きっぷの4日目を使って、九州から岩国まで出てきました。ここからから「岩日線」で島根県の益田まで行く予定です。

 

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この先、0番ホーム。錦川鉄道の乗り場です。

 

ところで・・・岩日線(がんにちせん)、ってなんでしょう?

 

岩日線の「岩」は、ここ、岩国を指します。

そして「日」は、島根県にあります山口線日原駅のことなんです。

 

すなわち岩日線とは岩国と日原を結ぶ鉄道路線という意味であります。

もともとは陰陽連絡線として計画され、昭和38年に国鉄岩日線として錦町まで部分開業しました。しかし昭和末期、第二次廃止対象路線となり、昭和62年に既に開通していた区間第三セクター錦川鉄道に移管されました。

錦町以北の計画線は一度も列車が走ることはありませんでした。

 

未開業の区間国鉄バスの岩益線が連絡してましたが、後に撤退、今はコミュニティバスが細々と運行されており、岩国から日原を通って日本海側の益田まで、かろうじて乗り継ぎルートが確保されています。

でも、そんな酔狂な乗り継ぎする者などほとんど皆無でしょう。

 

で、今日、今からその乗り継ぎルートを使って山陰側の益田まで行こうという魂胆であります。

 

 

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 岩国14時15分発、錦町行きの鈍行列車。単行の気動車

 

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車内、セミ転換クロスシート。 

 

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 座り心地の良い立派なシートです。

窓側には折り畳み式の大きなテーブルまでついてます。

 

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ビニール製のヘッドレストカバーには会社の案内が。 

 

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 窓側には車両と路線の案内。

 

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そして通路側には「とことこトレイン」の案内。

 

とことこトレインというのは、岩日線の未成線の一部、既に路盤が完成していた部分を使って走ってている観光用の遊覧車です。錦川鉄道の終点・錦町から雙津峡温泉まで、全長6km、40分かけて走ります。

法的には鉄道ではなく遊具、つまり遊園地とかデパートの屋上をぐるぐる回っている、新幹線なんかの形をした幼児用の乗り物と同じ扱いなんだそうです。

 

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岩国駅を定刻出発。JR岩徳線を走ります。

 

錦川鉄道は元「岩日線」ですが、正確にいうと起点はJR岩徳線を岩国から5.6km西に進んだ川西駅となっています。(もっと正確にいうと、川西からさらに西に進んだ森ヶ原信号場が実際の錦川鉄道の起点となっています。)

 

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西岩国駅

様々な経緯あり、ここが岩国駅を名乗っていた時代もありました。

 

 

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その錦川を渡り、

 

 

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川西駅、ここが営業上、錦川鉄道の起点となります。

実際はもうしばらくJR岩徳線の線路を走ります。

 

 

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 やがて森ヶ原信号場、ここでJR岩徳線と別れます。

左に進めばJR岩徳線、右に行けば錦川鉄道、旧岩日線です。

 

 

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JR岩徳線と別れて進んでいきます。 

 

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 ほどなく新幹線の高架線が見えてきました。

 

清流新岩国駅につきます。山陽新幹線新岩国駅との連絡駅です。

 

なお、ここは旧駅名を「御庄(みしょう)」といい、山陽新幹線の開業前から存在していた駅でした。しかし山陽新幹線が開業し隣接して新岩国駅が設けられた後も、それぞれ無関係の駅として存在していました。

鉄道作家の宮脇俊三氏が時刻表2万キロの中で、御庄駅から新岩国駅まで歩いた話なんかも載せています。

 

時代は流れ、国鉄からJRになり、国鉄岩日線から錦川鉄道になり、全国版時刻表に御庄駅新岩国駅との乗換案内も載るようになりました。平成25年、御庄から「清流新岩国」に改称され、名実ともに新幹線の乗換駅となっています。

 

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ホームには車掌車を再利用した待合室、その妻面には「御庄駅」の表示が残っています。

 

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清流新岩国を過ぎて 、列車は先に進んでいきます。

 

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