出雲大社 平成31年1月 後編

出雲神話の伝承地を訪ねて 9 /青春18平成30・31年冬紀行 5日目

 

また鳥居をくぐって、境内の外に出てきました。

 

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オオクニヌシとうさぎの像。

 

 

サメに皮をむかれたうさぎを助け、その縁でオオクニヌシと結婚することになったヤガミヒメは、いったいどうなったんだろう・・・

 

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南に延びる参道

 

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広場に並んだうさぎの彫像の前では、観光客に連れられてきたらしい子供が遊んでました。

 

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そして広場の一番境内寄りにあるこの石碑

 

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「縁結びの碑」だそうです。

 

オオクニヌシと、根の国から連れてきたスサノオの娘スセリヒメ、

 

「二柱の神は、様々な試練をお互いの支えあいで見事に克服されつつ愛を育み深められ、夫婦の契りの盃を交わされて永遠の御縁を結ばれました。この尊い縁結びの御神蹟は、二柱の神がお示しになられた仲睦まじい夫婦の道として、幾世を超えて今の世に語り継がれています。」

 

・・いや、それはめでたい、いいことだけどさ・・・

 

・・・だから、オオクニヌシの異母兄たちの求婚を断って、白うさぎの導きでオオクニヌシとの結婚を決めたヤガミヒメはどうなったの?・・・

 


日本神話

 

根の国からスセリヒメを連れて帰ったオオナムチ改めオオクニヌシ。スセリヒメを正妻として出雲の国を治めていた。

 

しかし、因幡の国からヤガミヒメも妻として迎えて入れてしまう。

 

スセリヒメは大変嫉妬深い女神だった。

 

スセリヒメを恐れたヤガミヒメは、生まれた子供を木の股に置いて、因幡に帰ってしまった。

 


あ~あ・・・これが子供向けの童話や絵本でも取り上げられる「因幡の白うさぎ」の結末・・・多神教の神なんてこんなもんです。

 

この話はまだ続きます。

 


日本神話

 

オオクニヌシは、さらに越の国まで行き、ヌナカワヒメにも求婚し、妻として迎え入れた。

 

嫉妬深いスセリヒメ、そんな夫オオクニヌシの行動を許すはずもない。
オオクニヌシはしばらく妻のほとぼりを冷まそうと、大和の国へ旅立つ準備をしていた。

 

そこへやってきた妻スセリヒメ、また怒られるのかと身構えたオオクニヌシだが、妻の顔を見ると涙を浮かべている。

 

スセリヒメは静かに言った。

 

「ああ、我が夫、偉大なるオオクニヌシさま・・・あなたは日本の支配者。日本の島々、岬の先々まで妻がいらっしゃるんでしょうね。
でも、スセリヒメは女。あなた以外に夫はいません。
しばしわかれのお酒、どうぞお召し上がりください・・・」

 

スセリヒメはそっと盃を差し出す。

 

その姿を見たオオクニヌシは、旅支度をやめ、スセリヒメの手をそっと握り、抱き寄せた。

 

それから今に至るまで、夫婦仲睦まじく鎮座されている。

 


ああ、やっとここでめでたしめでたし・・・となりました。


でも、スセリヒメは浮気性の夫に振り回され、そしてヤガミヒメは愛想つかして実家に帰ってしまい・・・

 

縁結びの神様といってもこんなもんなんですね。

 

多神教の神様、人間社会そのものが神話として描かれています。
そこが絶対的に崇高な一神教の神とは違うところ。だからこそ日本神話は奥が深く、自然崇拝に端を発する日本神道への興味も尽きないと、私タクロウは感じるんですね。

 

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改めてこの説明版を見返してみると、物語の最終章しか書いてないから、それまでに何があったのかさっぱりわからん。
ヤガミヒメとスセリヒメを混同して、オオクニヌシは白うさぎによって結ばれた因幡の姫様と仲良く末永く暮らした、と勘違いしている人も多いんではないだろうか。

 

では、またもとの駐車場に向かいます。

 

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楽殿。正面の注連縄は長さ13メートル、重さ4.5トンだそうです。

 

出雲大社

島根県出雲市大社町杵築東195

電話 0853-53-3100

参拝時間6時~20時(11月~2月は6時30分~20時)

拝観料無料


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