因幡の姫様を訪ねて 7
白兎神社の参道を進んでいきます。
鳥居をくぐった先に
手水舎がありました。
周囲には童謡「だいこくさま」のBGMが流れています。
♪ 大きな袋を肩にかけ
だいこくさまが来かかると
ここに因幡の白うさぎ
皮をむかれて赤裸
だいこくさまはあわれがり
きれいな水に身を洗い
がまの穂綿に包まれと
よくよく教えてやりました
だいくさまのいうとおり
きれいな水に身を洗い
がまの穂綿にくるまれば
うさぎは元の白うさぎ
だいこくさまは誰だろう
大国主の命とて
国を開きて世の人を
たすけなされた神様よ
明治時代に作詞・作曲された唱歌ですが、今ではこの歌を知っている世代も少なくなりました。
七福神の大黒天は本来インドの神様で、オオクニヌシとは本来別の神様です。しかしオオクニヌシ(大国主)を音読みすると「ダイコク」となること、ともに袋を担いでいること、などから神仏習合の時代に同一神とみなされるようになりました。
手水鉢にそそいでいる水は、その肩に担いだ「袋」から出ているのでしょうか。
袋の上にはここにもうさぎが乗っています。
そして手水舎の向かいに「御身洗池(みたらしいけ)」
ワニに皮をむかれ、八十神(やそがみ、オオクニヌシの異母兄)に騙されて海の塩が傷に沁みて泣いていた白うさぎ。
通りかかったオオナムヂ(オオクニヌシに改名前の名)はまず、真水で塩を洗い流しなさいと言いました。
そしてうさぎが身を洗ったのがこの「御身洗池」だと言われています。
「御身洗池は鳥取砂丘の西端にあり、岩盤と砂丘の境界にあるため、季節をとわず水量が一定で、砂丘形成の歴史を示す証となっている」
のだそうです。
そして神社の境内へ
白兎神社の御祭神は勿論、オオナムヂ(オオクニヌシ)に助けられた兎神ですね。
「日本医療の発祥の地であり、古来病気総省に霊験あらたかな神社である」
「なお、大国主命と八上姫との縁を取り持たれた(仲人された)縁結びの神様でもある」
前段はよくわかるけど、後段は・・・う~~ん?・・・だな・・
兎神は縁を取り持ったが、その後の夫婦生活までは予測できなかったようで、
オオクニヌシととヤガミヒメがその後どうなったか、たびたび申し上げている通りです。
(ちょっとしつこいか・・でも古事記の物語りがそうなってるのだから仕方がない)
お若いカップルも何組かお参りに来ていたが・・お話の結末を知っているのだろうか
まあとにかく、彼氏の浮気には注意してくださいよ、娘さん!
拝殿
手を合わせます。
奥の本殿
本殿の柱の台座に菊の御紋が彫ってあり、「菊座石」というそうです。
さて、お参りを済ませて元の道の駅まで戻ってきました。
白兎神社
電話0857‐59‐0047
JR鳥取駅・浜村駅より日ノ丸バス鹿野線に乗車、白兎神社前下車すぐ
駐車場 道の駅「神話の里 白うさぎ」に駐車可
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