九州縦断・旧線を偲ぶ旅 1- 関門汽船 平成30年3月 -  / 青春18平成30年春紀行初日

下関に来ております。この春の青春18紀行、ここから始めます。今日はここから鹿児島まで南下していきます。

昨年夏、関門汽船から鹿児島本線への乗り継ぎについてレポートをさせていただきました。今回はいわばその拡大版、はるかな昔、明治・大正期のルートで下関から鹿児島まで乗りとおそうと思います。

ここに関連する鉄道史を若干申し上げますと・・・

鉄道連絡線としての関門航路の開設は明治34年です。この時から、下関駅から関門航路を介して門司(現在の門司港駅)にわたることができるようになり、昭和17年関門トンネル開通まで本州~九州間の鉄道連絡ルートとなっていました。

門司からは鹿児島本線で南下するわけですが、八代まで開通したのは明治29年。その後明治42年、鹿児島まで全通しました。ですが・・・八代までは現在のルートとほぼ同じであるものの、八代以南は大きく違っていました。八代~人吉~吉松~隼人~鹿児島、すなわち現在の肥薩線日豊本線経由の路線が「鹿児島本線」を名乗っていました。わざわざ急峻な山岳地帯に鉄道を通したのは国防上の理由、すなわち海岸沿いの鉄道は戦争の時、軍艦からの攻撃で破壊されて使えなくなるからだと云われています。
後に鹿児島本線(現在の肥薩オレンジ鉄道)となる八代~水俣~川内~鹿児島間のルートが開通したのは昭和2年のことです。

で今回、下関から船で門司港へ渡り、肥薩線経由で鹿児島へ・・・すなわち明治末期~大正~昭和初めのコースを今回、たどってみようというわけで・・・

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下関・唐戸の関門汽船乗り場、ここから今回の旅、始まります。

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待合室、自動券売機で門司港までの乗船券を購入します。400円、乗船時間5分でちょっと高いな、という気はしますが、観光的要素の強い航路なのでまあやむを得ないでしょう。
(ちなみに地元住民が使う定期券だと割引率は高いようです。公式サイトを見ると1か月8650円です。JR九州では普通運賃370円の区間で10730円になりますのでかなりの差になります)

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桟橋に向かいます。
20分間隔で出港してます。9時40分発の便で門司に向かいます。これ、
昨年夏に乗ったのと同じ便です。

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門司から来た船がやってきました。日和のいい日曜日なので、屋根上のデッキまで乗客がいっぱい乗っています。

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着岸。門司からの乗客が降りたあと乗り込みます。この時、船から降りてきた船員さんに乗船券は回収されます。

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屋上デッキの最前部にやってきました。

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出港、桟橋を離れていきます。
入れ替わりに巌流島に向かう船がやってきました。巌流島は無人島なので、こちらは純粋に観光船です。片道切符はなく、往復で出発地に戻るか、下関を出て巌流島で降りた後門司へ行くか、その逆コースか、いずれかの乗船券しか購入できません。

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防波堤から関門海峡に出て門司へ向かいます。

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関門橋唐戸市場も写っています。

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正面、門司港に向かって進んでいきます。

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振り返って下関側。

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真横から見る関門橋、大型船が橋の下を航行していきます。
 

そうこうしているうちに門司港へ。

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桟橋に着岸

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ここにも大勢の乗客が待っていました。

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今乗ってきた船

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門司港の待合室。2階は展望デッキになっています。
観光用の人力車が通っていきました。


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