長崎路を行く 3
長崎本線は長崎が終点ですが、昔、この先の長崎港まで線路が伸びていました。
長崎駅から1.1km先の長崎港駅まで延伸開業したのが昭和5年。しかし、昭和57年に廃線となっています。
元船遊歩道、これがかつての長崎港までの廃線跡だと思われます。
以前来た事があるので、おおよその勝手はわかっています。
長崎港までの廃線跡と思われる元船遊歩道の入口
長崎駅から出島ワーフまで伸びている元船遊歩道
七月末の炎天下、歩いていきます。
通りに向かって玄関を開けている建物は少なく、いかにも鉄道の線路跡といった感じ。
横断歩道を渡って更に先に進みます。
駐車場の向こうは長崎港です。
遊歩道はところどころ道路でさえぎられながら続いていきます。
そして幅広く交通量も多い道路
少し遠回りして横断歩道を渡り、向こう側に渡ると
この先の三叉路で元船遊歩道は終わります。
ここが元船遊歩道の終点です。
この先には中島川が流れています。
中島川に出てきました。
川の対岸を見ると、
昔、鉄橋が架かっていたときの橋台でしょう。
海側へ迂回して道路橋を渡ります。
橋の上より上流側を望む
川の両岸に廃線跡の橋台が残っています。
こっちは長崎駅側
こっちは出島ワーフ側の橋台
橋台の上には蒸気機関車の動輪のようなものが置いてあります。
かつてここに線路があった事を示すモニュメントとして置いてあるのですね。
下の線路は、
道路向かいのレストランの手前で途切れていました。
かつてここを、上海航路の発着日に限り、門司(現在の門司港)から直通する急行列車が長崎港まで乗り入れていました。
急行列車は関門連絡船を介して下関で特急「富士」に接続し、東京まで連絡していました。
大東亜戦争の激化に伴い旅客列車の長崎港乗り入れは消滅しました。戦後は貨物列車のみ運行されていましたが、昭和57年に廃線となりました。
出島ワーフまで歩いてきました。
かつてはこのあたり、上海までの国際航路が発着していたのでしょう。
長崎港ターミナルの方を振りかえって見ます。
ここからは五島列島方面のフェリー・高速船が発着しています。
一方、この先、長崎水辺の森公園です。
公園の先には国際ターミナルがあります。
今では定期航路はありませんが、武漢ウィルスの流行前は大型クルーズ船が頻繁に入港していたそうです。
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