大分県別府市の別府八湯のひとつ、鉄輪温泉(かんなわおんせん)に来ています。
この通りは「みゆき坂」というそうです。
みゆき坂の入り口近くにある「鬼山地獄」
温泉熱を利用し鰐を飼育しています。
ここは何だろう?
玄関から入ると、不動明王が出迎えてくれました
中にはいろんな仏様やら神様の像が並んでいました。
こちらは「地獄温泉ミュージアム」だそうです。
12月1日オープンだそうで、訪問時(令和4年11月下旬)には閉まってました。
湯けむりが随所に上がっています。
「白池地獄」
噴出した無色透明の温泉が池の底面に落ちる際に温度と圧力が低下することにより自然に青白い色目になるそうです。
そして、ここまで来た亀の井バスの鉄輪停留所に戻ってきました。
停留所より下の通りは、
「いで湯坂」というそうです。
こちらは共同浴場の「上人湯」
ただし現在は感染症の為、組合員以外の利用はできないそうです。
浴場名の「上人」というのは鎌倉時代の僧侶で時宗の開祖である「一遍上人」から採ったんでしょうね。
念仏行脚の途中にこの地に立ち寄り、荒れ狂う地獄地帯を鎮めて湯治場を開いたのが一遍だとされています。建治2年(1276年)のこととされています。
そしてここは「地獄蒸し工房」
地獄の熱気で調理する「地獄蒸し」を体験できます。
窯の貸し出しを行っており、食材を持ち込んだり販売されている食材セットを購入したりして、自分で地獄蒸し調理を作ることができるそうです。
その隣にある「足湯」
中の様子
坂道を降りていきます
開祖は一遍ですね
豊後国風土記に記載されている「久倍理湯の井」(くべりゆのい)と記載されているのが現在の鉄輪温泉だそうです。
久倍理湯の井は郡(速見郡)の西にある。この湯の井は郡の西の河直山の東側にある。
口径は一杖(約3m)ほどである。湯の色は黒く、泥は普段は流れていない。人が近寄って大声で叫べば、二杖(約6m)まで湧き上がる。その噴気は熱く近寄ることはできない。周辺の草木は皆枯れてしぼんでいる。
このことから慍湯(いかりゆ)と言い、国の言葉で久倍理湯の井という。
と、記載されています。
慍湯(いかりゆ)ともいわれて荒れた地獄地帯だった鉄輪温泉を整備し、湯治場として開いたのが一遍上人だそうです。
本堂には「日本第一蒸湯開基」の木札がかかっています。
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