大分県別府市の鉄輪温泉(かんなわおんせん)を散策しています。
亀の井バスの鉄輪停留所のそばに「正一位湯乃徳稲荷」の石柱
お稲荷さんの参道のようです。
通りのそこかしこから、
湯けむりが上がっています
高温の噴気で調理する地獄窯もありました。
そして途中から通りは石段に変わりました。
石段を登っていきます。
そして石段を登りきると、
鮮やかな朱塗りの祠
お稲荷さんですから稲荷神であるスサノオの子、ウカノミタマを祀ってあるんでしょうね。
手を合わせます。
境内の浦から続く石段を下りていくと、公道に出ました。
そこから再びみゆき坂を下り、
温泉街の中にある「大谷公園」
公園内にはなにやら噴気が上がっていました
豊後国風土記に記載されている「久倍理湯の井」(くべりゆのい)の情景を彷彿とさせます。
久倍理湯の井は郡(速見郡)の西にある。この湯の井は郡の西の河直山の東側にある。
口径は一杖(約3m)ほどである。湯の色は黒く、泥は普段は流れていない。人が近寄って大声で叫べば、二杖(約6m)まで湧き上がる。その噴気は熱く近寄ることはできない。周辺の草木は皆枯れてしぼんでいる。
このことから慍湯(いかりゆ)と言い、国の言葉で久倍理湯の井という。
と、記載されています。
「久倍理湯の井」は、現在の鉄輪温泉と考えられています。
慍湯(いかりゆ)ともいわれて荒れた地獄地帯だった鉄輪温泉を整備し、湯治場として開いたのが、鎌倉時代の僧侶で踊念仏で知られる時宗の開祖、一遍上人だそうです。
公園内には何やらいろんな歌碑やら石碑が立ってますが、
そこから「筋湯通り」まで出てきました。
通りの真ん中からも湯気が上がっています
共同浴場の「すじ湯温泉」
そこからさらに下に降りてきました。
ここが温泉街の一番下のはずれのようです。
そこにあるのが大分交通の「鉄輪温泉」停留所
温泉街の中心にある亀の井バスの「鉄輪」停留所とは違って寂しい場所にあります。
本数も1時間に1本程度で、観光客が使うには利便性はあまりよくありません。
そこから「いでゆ坂」を再び上っていきます。
昔ながらの自炊の湯治旅館が残る鉄輪温泉
共同浴場の「地獄原温泉」
恐ろしげな名前ですが、普通の共同浴場です。
通りの坂道を再び上っていきます
前<<< 鉄輪温泉街 鉄輪銀座通り・谷の湯通り・湯けむり通り - カリバ旅行記 (hatenablog.com)
次>>> 鉄輪温泉 谷の湯 - カリバ旅行記 (hatenablog.com)
≪姉妹ブログ≫
鉄道唱歌の話
古事記の話
≪拙ブログをテーマ別にまとめたサイト≫
温泉の話
駅弁の話
記紀ゆかりの地を訪ねて
小説古事記
古代史探訪
≪今回使ったきっぷ≫
SUNQパス
≪参考リンク≫
鉄輪温泉