因幡の姫様を訪ねて 9
さて、白兎海岸を後にしてまた末恒駅まで歩いて戻りますが、その途中「ハマナス自生南限地帯」の案内板
はまなす、と言えば北海道が思い浮かびますが、ここが自生の南限ということらしいです。
計画段階では全く知りませんでしたが、時間あるのでちょっと立ち寄ってみましょう。
手作りの看板に従って左に進みます
ぼくなんかは「はまなす」というと、昔、青森~札幌間を走っていた急行列車を思い出すのですが・・・
若いころ、全国の鉄道完乗を目指していた時期によく乗りました。ぼくが最初に北海道入りしたのもこの列車だし、全線完乗達成後は「在来線優等列車で日本縦断」なんてものも計画して実行したっけな
あの時は稚内→札幌「特急サロベツ」/ 札幌→青森「急行はまなす」/ 青森→大阪「特急白鳥」/大阪→西鹿児島「特急なは」・・・と、稚内から西鹿児島(現・鹿児島中央)まで乗り換え3回だけで乗りとおしました。
今では同様の計画をたてようと思っても不可能ですね。
なんてことを考えながら歩いていると・・・どうやらここのようです。
「天然紀念物 玫瑰 自生南限地帶」
昭和15年建立の石碑。「玫瑰(まいかい)」というのははまなすの漢名のようです。
で、見たところただの雑草に覆われた平原
ポツンと「文化庁」と標柱が立っている
その隅のほうに木道がありました
木道を進んでみます。
ハマナスの花は一般的には6~8月ごろ花が咲くそうです。
今は7月後半ですが、「南限」のこの辺では花が咲くのは4月下旬ごろのようで、花の姿はありませんでした。
その代わり・・というわけではないですが、見つけたのがこの赤い実。これ、はまなすの実でしょうね。
念のため携帯電話ではまなすの実を画像検索してみましたが、間違いなさそうです。
もちろん天然記念物なので手を触れることなく、写真だけ取ってそのまま引き返しました。
さて、元の道をまた30分かけて歩いて戻り
そこに入ってきた、定刻では15時10分発の米子行き鈍行列車。
動物と接触したことによるダイヤの乱れはまだ続いていて、4分ほど遅れて入ってきました。
末恒からは約50分、松﨑駅まで乗ります。
ワンマン列車なので、松﨑駅が近づき、列車の最前部まで移動して来ました。
キハ47は国鉄時代に製造され、もともとワンマン運転は想定していない、中央部に寄った両開き2扉です。
そのため、ワンマン改造はかなり無理矢理に行った感じです。
15時58分、定刻より2分遅れで松﨑駅に到着、高運転台から降りてきた運転士さんに、末恒駅からの整理券と運賃420円を渡して降ります。
米子のほうへ走っていく列車を見送ります。
松﨑駅。
東郷温泉・はわい温泉への最寄り駅ですが、古びた無人駅です。
かつては観光客でにぎわったであろう駅前通りを、アーチをくぐって進んでいくと
東郷池に出ました。
この東郷池の対岸にあるのがはわい温泉、漢字で書くと「羽合温泉」ですが、「日本のハワイ」なんていう、よーわからんキャッチコピーで売り出しています。
そして池の手前、松﨑駅のすぐそばにあるのが東郷温泉です。
池のほとりに公園がある公園
公園の中にある、足湯のようです
二匹並んだ魚の像の下には変体仮名で「古以乃湯(こいの湯)」と彫ってあります。
そして、この公園の隣にあるのが
東郷温泉の「国民宿舎 水明荘」
湯梨浜町営の国民宿舎です。ここに今夜の宿を予約してあります。
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ハマナス自生南限地帯
駐車場無し(「道の駅神話の里白うさぎ」駐車場より徒歩5分)
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鳥取県 ハマナス自生南限地帯