出雲神話の伝承地を訪ねて 2 /青春18平成30・31年冬紀行 5日目
7時3分発、出雲市行きの鈍行。国鉄キハ47の2両編成。
これに乗ってひと駅、隣の荘原(しょうばら)まで乗ります。
車内。
荘原着7時8分。出雲市に向かっていく列車を見送ります。
庄原駅。ここから湯の川温泉に向かいます。
湯の川温泉は昨年4月に来た時以来です。
庄原駅前の観光案内板。JRの線路には湘南色の電車。今、ここを走ってる電車は黄色一色のJR西日本色になっていますが。
駅を出て右手に歩き、
ゼブラ板の付いた点滅信号、ここを右に曲がります。
この先、踏切わたって進みます。
踏切わたると見えてきたのが旅館「松園」
湯の川温泉は「温泉街」といった雰囲気はなく、周囲は一面の田圃の中に温泉旅館が点在するといった感じです。
ここは去年泊まった「はらだ荘」
おかみさんはとても親切で、お湯も料理も申し分なく、とても良い宿でした。
ただ、館内のいたるところ、ロビーから脱衣所、男子トイレの小便器の上にまで灰皿が置いてあったのはどうかと思う。空いてたからよかったけど、混んでいたら煙草の煙に悩まされる事態になりかねない。
はらだ荘の隣の「草庵」。
アーチをくぐり、さらに先に歩きます。この辺から上り勾配になって行きます。
道路わきにあった案内板。
神話に出てくる八上姫が大国主命を訪ねる途中に見つけたのがここ、湯の川温泉だそうです。
日本神話
因幡のヤガミヒメはとても美しい女神で、その評判は出雲の国まで伝わってきた。
出雲のオオナムチの異母兄たちは、末っ子のオオナムチに荷物を背負わせ、ヤガミヒメに求婚に出かけた。途中、サメをだまして皮をむかれ、苦しむうさぎに出会った。話を聞いて大笑いした神々は海に入って風に吹かれておれば治ると教えた。
その通りにしたうさぎは塩が傷に沁み込み、痛くて泣いていた。
遅れて通りかかったオオナムチは、うさぎの体を真水で洗い、ガマの穂綿でくるんで治してやった。
うさぎは「袋を担いでいても、ヤガミヒメ様はオオナムチ様と結ばれます」と予言した。
果たしてその通り、異母兄たちの求婚にヤガミヒメは「わたしはオオナムチ様と結婚します」と答えたのだった。
この後、オオナムチはヤガミヒメと会うことなく、異母兄たちの陰謀から逃れるために根の国のスサノオのもとに身を寄せ、再び出雲に帰ってきます。
オオナムチはこの時、スサノオからオオクニヌシ(大国主)という名を与えられました。
出雲に帰ってきたオオナムチ改めオオクニヌシを訪ねていく旅の途中にここ、湯の川温泉を見つけたのでしょうね。
しかしそれはヤガミヒメにとって悲しい恋の始まりだったのですが・・・それは後程。
石碑の先に旅館「湯元湯の川」
その駐車場の一角
ヤガミヒメをお祀りしてあります。
旅館湯の川を過ぎると山道に入り、民家や田圃はなくなります。
坂道をさらに歩くと日帰り入浴施設「ひかわ美人の湯」
その先、さらに坂道を登っていきます。
そして駅からいちばん離れたところの温泉入浴施設「四季荘」、ここを目指して歩いてきました。
中に入ります。
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