出雲国風土記を巡る旅 令和5年12月編 8
持田神社まで歩いてきました
鳥居の右側に立つ社号標
「郷社 持田神社御神域」と彫ってありますが、ここも「郷社」の部分が埋められた跡があります
鳥居の左側には「合祀 丸山神社」と彫られた社号標が建っていました
案内板には「主祭神四柱は天照大神の天岩戸の変、および天孫降臨の際奉仕された~」と書いてあります
ウズメ・サルタビコ・フトダマはその通りですが、「大宮比売命」というのはききなれない神名です。記紀にはこの名はありません。
調べてみると伏見稲荷神社に祀られている神様の一柱で、古語拾遺に記述があるそうです
古語拾遺を紐解いてみると、タヂカラオがアマテラスを岩戸から引き出しアメノコヤネとフトダマが岩戸に注連縄を張った後、
「大宮売神(おおみやめのかみ)をアマテラスのもとに仕えさせた。
これはフトダマが神秘的な尊さのもとで産んだ神である。今の世に天皇の女官が善き言葉や美しい言葉で君臣の間をやわらげ天皇の御心を喜ばせるのと似ている」
と記述がありました。
「大宮売神」が「大宮比女神」のことでしょうか
小ぶりな手水舎
隋神門をくぐっていきます
持田神社は出雲国風土記の島根郡の条に「持田社」(もちだのやしろ)と記載されている神社だとされています
正面に社殿が見えますが、工事中のようです
拝殿
しかし賽銭箱が取り払われているんですが・・・
本殿は工事中のようです
神様は今、不在なのでしょうか
シートの隙間から見える本殿は、重厚そうな感じですが・・
工事中の本殿横
御幣が突き刺してあって「白蛇神」だそうです
こちらが「歳徳神」
歳徳神(としとくしん)というのは陰陽道の神で、その年を掌る神で歳徳神のいる方角が「恵方」だそうです
さて、境内のこちらの建物、
社務所のようですが、
賽銭箱が置かれ、横の窓には「拝殿」と書かれた神が貼ってあります
ここが工事中の間の仮拝殿なのでしょう。お賽銭を納めて手を合わせます。
しかし神様はどこにいらっしゃるんだろう・・建物の中は畳の部屋で、御神体が鎮座されている様子はありません。
ただ、背後の壁のが宮司さんの自宅になっているようです。
神様がいない方向に拝んでも仕方ないので、おそらく壁の向こうの宮司さんの家に仮鎮座されているのでしょう
境内から駐車場に出てきました
駐車場の奥、
先ほど拝んだ仮拝殿の壁の向こうにある住宅
門に注連縄が張ってあります
おそらく神様はここに仮住まいされているのでしょう
では、神社を離れて、
一畑バスの東川津停留所まで歩いてきました
そこに入ってきたバスに乗って、松江駅まで戻ります
松江からは14時48分発の出雲市行きの鈍行列車に乗って、
宍道湖を見ながら走り、
15時24分、荘原駅で降りました
荘原駅
ここから歩き、
ゼブラ版がかかった一灯信号機を曲がって、踏切を越えると湯の川温泉です
湯の川温泉は田園の中に旅館が点在するといった感じで、温泉街といった雰囲気はありません
その温泉旅館のひとつ、以前にも泊まった「はらだ荘」に今夜の宿を予約しております
施設名 | 持田神社 |
所在地 | 島根県松江市西持田町895-1 |
電話 | 0852-23-1581 |
FAX | |
営業時間 | |
定休日 | |
料金 | 境内無料 |
交通 | ☆一畑バスマリンプラザ線和田停留所より徒歩10分 ☆一畑バス万原線東河津停留所より徒歩20分 |
バリアフリー情報 |
|
駐車場 | 有 |
令和5年12月現在
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