カリバ旅行記

狩場宅郎のカリバ旅行記。温泉、鉄道、路線バスなど。

二宮

社(やしろ)地区を歩く 2

 

岡山県真庭市の社(やしろ)地区に来ています

 

式内八社の二宮(ふたみや)

 

平安時代醍醐天皇の命によって編纂された「延喜式」に記載された重要な神社は「式内社」と呼ばれました

延喜式に記載された美作国11の式内社のうち8つが社地区に集中しているそうです

 

社地域は水源が豊かで災害が少なく、日照条件や土壌にも恵まれていました。

当時の都、京都にある仁和寺の領地だったことに加えて、人やモノの往来も盛んだったため、社地域は美作の中でも重要な位置にあったと考えられます、

なんだそうです

(社地域振興協議会のパンフレットより)

 

 

この「二宮」には社の式内八社のうち5社が集まっています

 

鳥居に拝礼して境内へ

 

正面に建つ建物

拝殿でしょうか

 

なんか神社の社殿というより、地区の公民館といったたたずまいですが・・

 

そして拝殿の背後に回ると、社殿が4つ並んでいます

 

左端の社殿は、社の式内八社のひとつ「長田神社

御祭神は「事代主命」(コトシロヌシ

オオクニヌシの息子でえびす神としても知られる神様ですね

 

左から2番目の小ぶりな社殿は「菟上神社」(おのかみじんじゃ)

御祭神は「弟彦王」

 

弟彦王とは・・

調べてみると宇佐神宮神託事件で知られる和気清麻呂の祖先に「弟彦王」というのがいるみたいですが、菟神神社の御祭神と同一人物なのかはわかりません

 

 

そして次に一回り大きな社殿

「大笹神社」(おおささじんじゃ)と「壱粟神社」(いちあわじんじゃ)がひとつの社殿に入っています

御祭神はそれぞれ「大佐々神」と「神大市比売命

 

津山に「大佐々神社」があり、ツクヨミを御祭神としているそうですが、何か関連あるのでしょうか

神大市比売命」は山の神オオヤマツミの娘で、スサノオとの間に豊穣の神であるオオトシとウカノミタマ(稲荷神)を産んでいます

 

 

そして右端の社殿は「久刀神社」(くとじんじゃ)

御祭神は「久那止神」(くなどのかみ)

 

「くなど」とは「來な処」の意味で、災いから集落を守る道祖神として各地で祀られています

 

境内の片隅に末社が並んでいます

 

右の2つの独立した祠は、右に「荒神社」、左が「愛宕神社」の扁額が読み取れます

 

しかし、左の長屋風の祠は、合わせて9枚の扁額がかかっていますが、そのほとんどが墨書きが消えており神社名が読み取れません

 

境内から出てきました

神社前から延びる道路の先に鳥居が見えます

 

その鳥居までやってきました

社の式内八社のひとつ、横見神社です

 

施設名 二宮
所在地 岡山県真庭市社654
電話 090-1686-0292(社地域振興協議会)
FAX  
営業時間  
定休日  
料金 境内無料
交通

☆JR姫新線 中国勝山駅より真庭市コミュニティバス蒜山高原行きに乗車28分、社口停留所下車徒歩20分

岡山駅天満屋バスセンターより中鉄北部バス約2時間、中国勝山駅下車、上記の真庭市コミュニティバスに乗り換え

バリアフリー情報  
駐車場

令和5年5月現在

 


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