木の国を行く 5
交差点の向こうにこんもりした森、あれが目指す竈山神社のようです。
この森、竈山墓のようです。
竈山墓はイツセの墓と言われています。
イツセは男水門で亡くなった、後に神武天皇となるイワレの兄です。
アマテラスの孫ニニギは高天原から日向に降臨しました。
ニニギの子孫であるイツセとイワレの兄弟は、日本全体を平安に統治するため本拠地を日向から東のほうに遷すことを決意し、日向の地を出港して大和に向かいます。
そして現在の大阪湾から上陸しようとしたのですが、ナガスネビコの攻撃に会い兄のイツセは負傷してしまいました。兄弟は南に回り、熊野から上陸することにしていったん退却します。
その後、南に向けて航海を続けましたが、イツセは「こんな賎しい敵から傷を負って死ぬのか!」と雄たけびして、そのまま亡くなりました。その地を男水門というようになりました。
イツセが雄たけびして亡くなった男水門が今の水門吹上神社です。
イツセの遺体は木の国(紀伊国)の竈山に葬られました。それがここ、竈山墓ということです。
イツセの亡き後、弟のイワレは軍を率いて、紀伊半島の南端の熊野から上陸して大和を目指します。そしてナガスネビコとの決戦に勝利し、大和の橿原宮で皇室の初代・神武天皇として即位しました。西暦でいうと紀元前660年2月11日のことで、これをもって日本の建国とされています。
鎖が張ってあって、中には入れません。
ここから手を合わせます。
少し戻って、横の道路から見る竈山墓
では、先のほうに歩いていきます。
駐車場の奥が竈山神社の入り口のようです。
イツセを祀る竈山神社
鳥居に拝礼して中に進みます。
手水舎
神門から中に入ります。
拝殿。お賽銭を納めて手を合わせます。
奥の本殿と、手前に並ぶ摂末社
では、境内を後にして外に出ます。
橋の名前は「をたけびばし」
イツセが男水門で「こんな賎しい敵から傷を受けて死ぬなんて!」と雄たけびして亡くなった、という伝承にちなんだものでしょうね。
施設名 | 竈山神社 |
所在地 | 和歌山県和歌山市和田438 |
電話 | 073-471-1457 |
開園時間 | |
料金 | 境内無料 |
交通 | 和歌山電鐵竈山駅から徒歩15分 |
駐車場 | 有 |
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