今日は車を飛ばして嬉野温泉にやってきました。
「シーボルトの湯」の前にある駐車場に車を停めます。
有料の駐車場ですが、90分以内に出庫すれば料金はかかりません。
90分を超えると課金されますが、60分100円・500円打ち切りなので、都会と比べれば安いです。
温泉街を歩き、以前来たことのある、豊玉姫神社まで歩いてきました。
旅館大正屋の前、参道入り口。
参道前の案内板。
祭神のトヨタマヒメはこの案内板には「海神の娘で、竜宮城の乙姫様」としか書かれてませんね。
日本神話によると、トヨタマヒメは海幸山幸の神話に出てくる山幸彦の嫁さんとなった女神であります。
山幸彦とトヨタマヒメの孫の一人にイワレビコがおりました。イワレビコは九州を出て大和に入り、現在まで続く皇室の初代・神武天皇となります。
豊玉姫神社のお遣いは「なまず」だそうです。
海の女神・トヨタマヒメのお遣いがなぜ沼に住んでいる「なまず」なのかいまいち意味不明ですが・・・風土の民間信仰と融合してしまってるんでしょうね。
鳥居に一礼して、参道を進みます。
拝殿が見えてきました。
境内に入ります。
手水舎。
辺りは色とりどりな晩秋の木々が茂っています。
地元の方でしょうか、地面に落ちた枯葉の掃除を一生懸命されていました。
拝殿
トヨタマヒメが鎮座されている本殿
そして拝殿の前には、トヨタマヒメのお遣いとされている「なまず様」を祀ってあります。
お賽銭を治め、作法通りなまず様に嬉野の湯をかけて、お参りしました。
日本神話
山幸彦ことホオリは、海神の宮殿・綿津見神宮(わだつみのかみのみや)で海神の娘トヨタマヒメと結婚し、そのまま3年の時が経った。
ホオリはいったん陸に戻り、兄の海幸彦ことホデリを海神からもらった力により屈服させ、自分の従者にした。
その後日向の国で日本を治めていたホオリだったが、ある日トヨタマヒメが陸に上がってきた。ホオリの子を妊娠しているので、出産のため陸に上がってきたという。
トヨタマヒメは産気づき、産屋に入った。「出産の姿を絶対に見ないでほしい」とホオリに言い残して。
その言葉が気になったホオリは、見るなと言われたにもかかわらず産屋をのぞいてしまった。
そこには・・・海神の本来の姿、サメの姿になってのたうち回っているトヨタマヒメがいた・・・
姿を見られたトヨタマヒメは、生まれた子のウガヤフキアエズを残して海に帰り、二度とホオリと会うことは無かった。
トヨタマヒメの正体はサメ、そのお遣いがナマズ・・・何とも奇妙な取り合わせだこと。
バスセンター内にある観光案内所に行き、そこで「温泉チケット」を購入しました。
一冊1500円、券辺が12枚つづりになっています。
嬉野温泉のホテル・旅館に割安で入浴できるチケットです。
各施設により入浴に必要な枚数が決められており、おおむね料金1000円程度の施設では6枚、600円程度の施設では4枚で入浴できます。
つまり、入浴料1000円の施設には750円分、入浴料600円の施設では500円分で入浴できるということですね。
シーボルトの湯駐車場に戻り、いったん車を駐車場から出します。
豊玉姫神社
佐賀県嬉野市嬉野町大字下宿乙2231‐2
電話 0954-43-0680
参拝自由・拝観料無料
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