日向三代を訪ねて 12
青島神社の境内へ
青島神社の主祭神はホオリ。海幸山幸の神話で知られる山幸彦のことです。
高千穂に降臨した天孫ニニギ (日向三代の初代)の御子にホデリとホオリが居ました。
兄ホデリは海で魚を捕るのが得意で海幸彦と呼ばれ、弟ホオリ(日向三代の二代目)は山で狩りをするのが得意で山幸彦と言われていました。
ホオリは兄に「道具を交換してみよう」と提案し、嫌がる兄ホデリを説得して釣り道具を持って海に行きます。しかし魚は取れず、兄の大事な釣り針は無くしてしまいました。
釣り針を無くされ激怒する兄。
ホオリは釣り針を探しに海の底へ行き、海神の宮殿にたどり着きます。
そこで海神の娘トヨタマビメを后にして日向に戻ってきました。
兄ホデリは海神の呪力により没落します。
ホオリとトヨタマビメの間に生まれた子がウガヤフキアエズ(日向三代の三代目)、昨日訪れた鵜戸神宮の御祭神であり、初代神武天皇の父であります。
この青島神社は、ホオリが海神の宮殿から日向に戻ってきて、営んだ宮の跡だとされています。
主祭神の「天津日高火々出見命」(あまつひこほほでみのみこと)というのはホオリの別名です。トヨタマビメはホオリの后です。
「塩筒大神」というのはシオツチのことでしょうね。潮の満干をつかさどる神で、ホオリを海神の宮殿に導いた神様です。
かつては島全体が聖域とされ、一般人の入島は厳しく制限されていました。
手水舎、コロナ対策で水はありません。
代わりに竹筒から直接水が流れ出るようになっています。
社務所の前にある小さな祠
「玉の井」だそうです。
「玉の井」とは海神の宮殿の入り口にあった井戸だそうです。
シオツチの導きでホオリは海神の宮殿にたどり着きました。そこで、トヨタマビメの命令で井戸に水を汲みに来た侍女に「水を飲ませてください」と所望しました。
侍女が水が入った器を差し出すと、ホオリは首にかけていた勾玉を外し、口に含んで、器の中に吐き出し、侍女に返しました。
その勾玉は器の底に張り付いて取れません。仕方なく侍女は勾玉が張り付いたままの器をトヨタマヒメに差し出しました。
不審に思ったトヨタマビメが様子を見に行き、そこでホオリと出会い、結婚されたそうです
神門を通ります。
拝殿
手を合わせます
境内にはいろんなおみくじが並んでいました。
おみくじというより、なんかボードゲームのような・・
拝殿向かって左側の末社
その前にある「おもかる石」
拝殿向かって右側の末社
その横には
また門が開いています。
青島神社
宮崎県宮崎市青島2丁目13‐1
電話 0985‐65‐1262
JR日南線青島駅より徒歩10分
宮崎交通バス青島停留所より徒歩7分
駐車場・無し(周辺に民営の有料営駐車場有り)
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