カリバ旅行記

狩場宅郎のカリバ旅行記。温泉、鉄道、路線バスなど。

熊の川温泉 熊ノ川浴場



 8月もあと数日で終わる日の夕方、仕事が終わってからふと、前にも行った熊の川温泉の熊ノ川浴場に行きたくなりました。車を飛ばして熊の川にやってきました。

 佐賀方面からくると、「湯招花」をすぎて「熊の川温泉」と大きく描かれたアーチをくぐり、カーブする手前に「富士建設」の看板があります。そのわきの細い道に入りるとつきあたり正面が富士建設社屋、その向かいに熊ノ川浴場の駐車場があります。
 駐車場に車を停めて少々歩きます。

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 細い通りを歩いていくと熊ノ川浴場が見えてきます。

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 温泉名は一般的に「熊の川」ですがここは「熊ノ川」と表記します。ちなみに地名は「の」も「ノ」も入らない「上熊川」です。

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 玄関入って正面、右側の自動券売機で300円入れて入浴券を購入、時刻は17時少し過ぎです。
 入浴料は通常700円ですが、時間帯によって変化し、15時以降は500円、17時を過ぎると料金300円です。
 券売機のすぐ向かいの小さな窓口で購入したばかりの切符を渡し、そばの浴室に入ります。
 浴室内は数人の先客がいました。前回来た時よりは空いているようです。

 浴槽は3つに分かれていて、それぞれに温度が違います。向かって一番右の、低温の浴槽は底からどんどん湯が湧き出し、そのまま流れ出しています。おそらくここが源泉そのままと思われます
 前来たときはここには大勢の客が浸かっており、ゆっくり落ち着けませんでした。今日はおっさんが二人いるだけでした。いったん真ん中のややあったかい湯に入ってから右側に移動します。
 この低温の湯、というより水に近い感覚です。この猛暑の夏にはまあちょうどよいかもしれません。今日も35度を超える猛暑日でした。
 湯、というか水というか、その中間ぐらいの水温の浴槽に、長いことつかっていました。窓からは嘉瀬川の流れが見えます。まだ明るい夏の夕方ですが、山影も少しずつ暗くなりながら川面に影を落としていました。

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 脱衣室。画像左、棚・プラ製のかごと100円のロッカーが並列してます。画像右奥には洗面台がありますが、ドライヤーは置いていません。
 ちなみに浴室内は固形の石鹸だけでシャンプーはありませんのでご注意を。湯のでるシャワーも一つしかなく、温度調節も非常に難しかったです。通常の入浴料金(15時までの料金)は700円ですが、こう無い無い尽くしで700円はちょっと高い気がします。休憩室利用込みの値段設定かもしれませんが。
 浴室には入浴客が多数おり写真の撮影はできませんでした。

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 休憩室。入浴客は自由に利用できるようです。この時間、薄暗くて誰もいませんでした。

 外に出て、駐車場とは反対の方向に歩いてみます。
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 今年の夏はものすごい猛暑でしたが、外に出ると涼しい風を感じました。もう8月も終わりに近づき、秋の気配が訪れているのでしょう。

 通りには、昔はにぎわったであろう、今は営業を終えている廃旅館らしき建物がいくつも目につきます。

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  いずれもいまは営業してません。
 今行ってきた、現在は日帰り入浴施設の熊ノ川浴場も、もとは旅館だったそうです。
 冒頭でてきた富士建設社屋ももとは旅館だったそうです。
 なんかこの寂れ具合を見ると、寂しい限りです。

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通りの終点、この先会談降りると嘉瀬川です。
案内板には「郭沫若滞在地跡」「嘉瀬川親水公園→」と記されています。
 「郭沫若(かくまつじゃく)」というのは支那の文学者で、熊の川温泉に逗留したことがあるそうです。

 ここで引き返して駐車場に戻りました。帰り道はエアコンは使わず、窓を開けると嘉瀬川沿いの涼しい風が車内に吹き込んできました。猛暑の今夏でも秋は近くに来ているようです。


熊の川温泉について→http://www4.hp-ez.com/hp/huruyu-kumanokawa/