出雲国風土記を巡る旅 令和5年夏 16 / 青春18令和5年夏紀行 4日目
御代神社は元は先ほど訪れた「尾留大明神旧社地」の場所にありました
御代神社は出雲国風土記の大原郡の寺社を記載してある項目に「御代社」(みしろのやしろ)と記されています
スサノオが八俣のおろちを退治した時、おろちの尾を斬ると中から一振りの剣が出てきました。スサノオはその剣を高天原の姉アマテラスに献上し、アマテラスの子孫である皇室に代々伝えられています。
スサノオが剣を見つけたのが「御立藪」というところでスサノオと稲田姫(クシナダヒメ)が祀られましたが、斐伊川の氾濫により延享元年(1744年)にこの地に移転された、
明治4年に御代神社と改称、大正元年に日吉神社社地に移転合祀し現在の御代神社になった、ということです
手水舎
主祭神は元の尾留大明神の祭神であったスサノオと稲田姫(クシナダヒメ)
配祀神として大山咋命(おおやまくいのみこと)と記されています
大山咋命というのはスサノオの子孫で、古事記には「近淡海国の日枝山に鎮座されている」と記されています。現在の滋賀県の日吉大社です。
ここに元あって、御代神社に合祀された日吉神社は、日吉大社から分霊勧請したということですね
日吉神社は、出雲国風土記の大原郡の寺社の項目に「比和社」(ひわのやしろ)と記載してあるものだそうです(異説あり)
隋神門をくぐって境内へ
天井には「屋代郷」の扁額が掲げてありました
拝殿
手を合わせます
本殿
境内の裏手
高麻神社(たかさじんじゃ)
御祭神は「青幡佐久佐日子命」(あおはたさくさひこのみこと)だそうです
聞きなれない神名ですが、出雲国風土記の意宇郡大草郷の項目に
「須佐乎命(スサノオ)の御子の青幡佐久佐丁壮命(あおはたさくさひこのみこと)が鎮座されたので大草郷というようになった」
と記述されています
また、出雲国風土記の大原郡の高麻山の項目には
「青幡佐草日古命(あおはたさくさひこのみこと)が麻の種を蒔いたので高麻山という。この山にはその御魂が鎮座されている」
と記述されています
荒神社
社日神社
写真右は貴布弥神社、写真左は稲荷神社
貴布弥神社の御祭神は「高龗神」(たかおかみのかみ)、イザナギが火の神カグツチを斬ったとき飛散った血から生まれた神様です。京都の貴船神社の御祭神です。
玄松子の記憶というサイト(個人作成のサイトと思われます)によれば、ここが出雲国風土記の大原郡の寺社の項目に記載されている「屋代社」(やしろのやしろ)ではないか、と考察しています
稲荷神社の御祭神は稲荷神であるウカノミタマですね
では、御代神社を離れて歩いていきます
年明け早々、石川県を中心とした大きな地震があり、相当な被害が出ているようです
被災された方々には心よりお見舞いを申し上げます
施設名 | 御代神社 |
所在地 | 島根県雲南市加茂町三代485 |
電話 | |
FAX | |
営業時間 | |
定休日 | |
料金 | 無料 |
交通 | JR加茂中駅より雲南市民バス三代集会所停留所下車徒歩6分(本数少ないので注意) |
バリアフリー情報 |
|
駐車場 | 有 |
令和5年8月現在
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