カリバ旅行記

狩場宅郎のカリバ旅行記。温泉、鉄道、路線バスなど。

浄土寺 後編

備前国を行く 8

 

岡山市の古刹、浄土寺に来ています

 

その境内の一角、

 

お寺の中に神社があるようです

 

鳥居の扁額には「日吉神社」と彫ってあります

 

日吉神社というのは滋賀県大津市日吉大社を総本社とする神社です。

日吉大社比叡山に鎮座されています。この浄土寺の宗派である天台宗の総本山である延暦寺比叡山にあります。

 

日吉大社の御祭神は大山咋神(おおやまくいのかみ)です。オオクニヌシの孫にあたる神様です。

 

古事記には

 

大山咋神は近淡海国(ちかつおうみのくに=近江国)の日枝山(ひえのやま=比叡山)に鎮座され、また葛野(かづの)の松尾(まつのお)に鎮座されている

 

と記載されています。

「近淡海国の日枝山」が現在の日吉大社、また「葛野の松尾」は京都の松尾大社とされています

 

 

浄土寺境内社である日吉神社の拝殿

 

拝殿の奥に建つ本殿

 

浄土寺というお寺の境内にこれほど立派な境内社があるとか、

神仏混交の時代の名残でしょうか

 

その日吉神社の境内の奥にさらに末社の祠が並んでいます

神社名や御祭神はわかりません

 

崩れかけた崖に注連縄が張ってあります

「近づくな」という警告なのか、それともこれ以上崩れないようにというまじないなのか

 

なにやら石造りの小さな祠

 

その横に建つ末社

「若宮様」の札が掛けてあります

 

「山王宮」と彫られた、注連縄が巻かれた石柱

 

比叡山山岳信仰神道天台宗が融合した神仏習合の神を「山王権現」というそうです

 

お寺の方に戻り、広い境内を進んでいきます

 

境内の一角、

 

「延寿の椿」だそうです

いま、まさに椿がきれいに咲いています

 

案内板は消えかけていてよく読めません

 

また、こちらの方には、なにやら背の低い建物が建つ一角があります

 

片隅にある石碑には、

 

「重源上人遺跡 備前國大湯屋跡」と彫ってあるようです

 

重源上人というのは平安時代末期から鎌倉時代初期の東大寺の僧で、源平の争乱であれた東大寺の復興を果たしました

その際、周防国佐波川から木材を調達しましたが、その過程でこの地にも立ち寄っていたのでしょうか

 

 

 

今でも湯が湧き出ているのでしょうか

 

といった感じで、浄土寺から出てきました

 

 

浄土寺のすぐそばに建つ温泉旅館の「湯迫温泉 白雲閣」

 

そこから歩いていくこの道、かつての山陽道だったようです

 

 

 

 

 

備前国庁跡に向かって歩いていきます

 

施設名 浄土寺
所在地 岡山県岡山市中区湯迫699
電話 086-279-1150
FAX  
営業時間  
定休日  
料金 境内無料
交通

JR山陽本線 高島駅より徒歩25分

バリアフリー情報  
駐車場

  令和5年5月現在

 

 

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