国引き神話の地を訪ねて 19
出雲市西園町に来ています。
国引き神話の主人公、ヤツカミヅオミヅノを祀る長浜神社の参詣も終わり、薗の長浜のほうへ向かって歩いていきます。
このあたり、もともとは砂丘だったようです。
薩摩芋の畑が広がっています。
「くにびき海岸道路」を延々歩き、差海川にかかる「にしはま大橋」を渡ります。
差海川より上流を望む
この先には神西湖があります。
差海川は神西湖の水を海に流すために江戸時代に掘削された人口の川だそうです。
海側を望む
河口部に漁港がつくられています。
どこまでも続く砂浜海岸なので、港を作れるのは河口部しかないのでしょう。
ここから海岸のほうに降りれるようです。
海岸に降りてきました。
ここがヤツカミヅオミヅノが国を引いてきた綱だという「薗の長浜」です。
この先、綱を結わえとめた杭である三瓶山がありますが、雲にかすんで見えません。
反対側
この先のほう、ヤツカミヅオミヅノが新羅から引いてきた日御碕です。
どこまでも広がる日本海
では、薗の長浜から元の道路に戻り、
細い通りに入って歩いていきますと
そこにも神社がありました。
「佐志武神社」だそうです。
出雲国風土記には神門群の寺社紹介の項目に「佐志牟社」(さしむのやしろ)として記述されている古社です。
ご祭神はタケミカヅチとフツヌシ。国譲りの神話で高天原からの使者としてオオクニヌシと交渉に当たった神様ですね。
フツヌシというのは古事記には記載がなく、日本書紀にのみ出てくる神様です。
日本書紀によると、オオクニヌシへの使者として勇猛果敢と名が高いフツヌシが任命されました。そこにタケミカヅチが出てきて「フツヌシだけが勇者で、オレは勇者ではないのか!?」と横やりを入れ、結局タケミカヅチもフツヌシと一緒に派遣された、ということになっています。
鳥居をくぐり、石段を登っていきますと
拝殿が見えました。
簡素な拝殿
手を合わせます。
本殿
こちらは拝殿とは違い、歴史ありそうなたたずまいです。
境内には末社がふたつ並んでいました。
施設名 | 佐志武神社 |
所在地 | 島根県出雲市湖陵町差海891 |
電話 | |
FAX | |
営業時間 | |
定休日 | |
料金 | 境内無料 |
交通 | ☆JR出雲市駅より一畑バス小田線に乗車約20分、湖陵郵便局前停留所下車徒歩8分(本数少ないので注意) |
バリアフリー情報 | バリアフリー設備無し |
駐車場 | 無 |
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出雲観光協会 佐志武神社