国引き神話の地を訪ねて 11
稲佐浜から出雲大社に向かって歩いていく途中に奉納山公園というのがありました。
中央の石碑は「出雲阿国 終焉地之碑」
その両側から石段が伸びています。向かって右側が「於国塔」を経由して奉納山公園に至る石段のようです。
出雲阿国(いずものおくに)は安土桃山時代の出雲大社の巫女でしたが、出雲大社勧進のため諸国を巡回していた時に「かぶき踊り」を生み出しました。これが評判になり、その後様々な変遷を経て現在の「歌舞伎」になりました。
出雲阿国は歌舞伎の祖と言われています。
石段を登っていきます。
「於国塔」が現れました。
於国塔を離れて、また石段を登っていくと
車道に合流しました
さらに登っていくと
ここが「奉納山公園」のようです。
ヤツカミヅオミヅノが新羅から引いてきた地は「去豆の折絶より支豆支の御埼」と記載してあります。
去豆(こづ)とは今の島根県平田市小津町の付近と考えられています。「折絶」(おりたえ)とは「山脈の絶えるところ」という意味でしょう。
「支豆支の御埼」(きづきのみさき)とは午前中に行ってきた日御碕のことです。
そして、国を引いてきた綱である「園の長浜」が稲佐浜から南に向かって伸びています。
海岸の先には綱をつなぎとめた杭である三瓶山がかすかに見えています。
展望台に登ってみます。
展望台の上から見る園の長浜
公園の一角に小さな神社がありました。
「出雲手斧神社」だそうです。
ご祭神の二神は、記紀には乗っていない神様ですね。初めて見る神様です。
その神社の裏、柵に囲まれたご神木
なんかよ―わからんが「白龍大神」だそうです。
というわけで、元の場所に降りてきました。
「出雲阿国終焉地之碑」の左側、鳥居が建っている石段を登って進んでいくと
扁額には「八大荒神社」と彫ってあります。
拝殿の奥の本殿
どのような神様が鎮座されているのか分かりません。
引き返して、表の通りに戻ってきました。
通りを進んでいきますと
登ってみます。
一般の方々の墓に囲まれた、ここが出雲阿国の墓だそうです。
引き返して
出雲大社の裏手、「出雲大社連絡所」停留所まで戻ってきました。
施設名 | 奉納山公園 |
所在地 | 島根県出雲市大社町杵築北3072‐1 |
電話 | |
FAX | |
営業時間 | |
定休日 | |
料金 | 無料 |
交通 | ☆JR出雲市駅より一畑バス出雲大社行きに乗車、出雲大社連絡所停留所下車、徒歩20分 ☆JR出雲市駅より一畑バス日御碕行きに乗車、奉納山入口停留所下車、徒歩10分(本数少ないので注意) |
バリアフリー情報 | ☆山頂までクルマで行ける。公園内は舗装はされていないが段差はない。多目的トイレあり。 |
駐車場 | 有 |
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