日向神話を訪ねる旅 8
牧之原古墳群に来ています。
ここの古墳は 6~7世紀につくられたそうです。古墳時代の末期ですね。
「当時 日向の諸県(もろかた)地方を支配していた諸県の君牛諸井(きみうしもろい)一族の墓と推定されます」
「この牧之原は当時牧場だったといわれ、牛諸井のむすめで仁徳天皇の后となった麗しい髪長媛が長い髪をなびかせながら・・・この大地に馬を走らせていた姿がしのばれます」
ゲートボール場になっているようでした
その広場の一角に
カミナガヒメの像が立っていました。
カミナガヒメは本来、第15代応神天皇の后となるはずでした。
しかし姫を迎えに行った天皇の皇子オオサザキは、その美しさに一目ぼれします。そして皇室の重臣であった建内宿祢(たけうちすくね)に、自分の嫁にしてもらうよう父の天皇に口添えを頼んだのでした。
建内宿祢は父子の間をうまく執り成し、カミナガヒメはオオサザキの嫁となったのでした。
オオサザキは後に第16代仁徳天皇として即位します。
日向の国におとめあり
名を髪長媛すなわち
諸県の君牛諸井が女なり
天皇専使を遣わして
髪長媛を召し給う
(古事記 仁徳帝妃)
台座の詩文では父の応神天皇のことがすっ飛ばされていますね。
後ろ姿
足元まで長く伸びた髪が美しい
古代、美人の条件は髪が長いことでした。現代のようなショートカットはあり得なかったと思われます。
広場の先にある墳丘
「箱式石棺」と題した看板がぽつんと立っております。
周囲には石棺の展示らしきものはありません。
墳丘の上から、前方部を望む
「古墳第一号」の石柱
墳丘から見るカミナガヒメの里
墳丘から降りてきました
この先の畑の中にも古墳があるようなのです
行って見ると、そこは本当に畑の中。農家の方が大事に育てている野菜を踏み荒らすわけにもいかず、近づくことはできませんでした。
この先にも古墳群があるようなので、行って見ます
その古墳群のひとつでしょう、墳丘がありました
行って見ます
「古墳第10号」
では、牧之原古墳群を離れて、また山之口駅へもどります。
牧之原古墳群
電話 0986-23-9547
JR山之口駅より徒歩40分
駐車場 無し
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オオサザキは建内宿祢に
そして、建内宿祢は・・・
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