因幡の姫様を訪ねて 3
目指す目的地「賈沼神社」(めぬまじんじゃ)までやってきました。
御祭神はヤガミヒメ、
と言われても神話や古事記に興味ある方しかピンとこないでしょうが・・・
「因幡の白兎」の神話、
この話で白うさぎの予言によりオオクニヌシと結ばれた女神様、と言えばお判りでしょうか。
ここ「賈沼神社」はヤガミヒメの出生地と言われています。
日本神話
因幡の国に住むヤガミヒメはとても美しいと評判の女神で、その噂は出雲の国にまで届いていた。
オオナムヂ(オオクニヌシの若いときの名)の異母兄たちは、末っ子のオオナムヂに荷物が入った袋を背負わせると、ヤガミヒメに求婚に出かけていった。
袋を背負ったオオナムヂは異母兄たちに遅れてついていった。途中、サメに皮を剥がれた白うさぎに出会い、その傷を治してやった。
オオナムヂに助けてもらった白うさぎは「ヤガミヒメ様は異母兄の誰とも結婚しません、オオナムヂさまと結ばれます」と予言した。
その予言通り、ヤガミヒメは異母兄たちの求婚に対し「私はオオナムヂさまと結婚します」と言ったのだった。
と、絵本や、子ども向けの童話ならこれで「めでたしめでたし」で終わるのですが・・・
古事記ではそんなにうまくいかないのは拙ブログや姉妹ブログの「古事記の話」でたびたび申し上げている通りです。
手水舎
苔が張り付いた手水鉢
なかなか趣があります。禊をして奥へ。
参道の先の歌碑
「鳥啼くと 空を仰げば 陽の光 賈沼神社の 青葉そよげり」
オオクニヌシと改名したオオナムヂが正妻として迎え入れたのは、ヤガミヒメではなく、スサノオの娘スセリヒメでした。
ヤガミヒメは結局「二号さん」の立場に甘んじなければならなくなってしまったのでした・・
そしてスセリヒメは大変嫉妬深い女神でありました。
そんなスセリヒメを恐れたヤガミヒメは、生まれた子を木の股に置いて故郷の因幡に帰ってしまいましたとさ・・・
・・・というのが、因幡の白兎のお話の結末であります・・・
拝殿
出雲の国から逃げるようにして帰ってきたヤガミヒメは、ここでどんな気持ちで残った人生を過ごしたのでしょうか・・・
ヤガミヒメが鎮座される本殿
苔むした境内
本殿横には左右それぞれに小さな祠がまつられていました。
賈沼神社
鳥取市河原曳田469
電話0857‐22‐3318(鳥取市観光案内所)
鳥取駅バスセンター9番ホームより智頭行に乗車、河原総合支所前下車徒歩30分
駐車場 神社横の八上姫公園駐車場に駐車可
前<<< 日ノ丸自動車 鳥取駅~河原総合支所前 - カリバ旅行記
次>>> 八上姫公園 - カリバ旅行記
≪タクロウ作成のサイト≫
鉄道唱歌の話 本日更新
温泉の話
駅弁の話
古事記の話 本日更新
古事記ゆかりの地を訪ねて
≪参考リンク≫
鳥取県観光連盟 売沼神社