謹んで新春のお慶びを申し上げます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
令和二年 元旦 狩場宅郎
このところ私タクロウは、古事記の「聖地巡礼」を続けております。
その「聖地」のひとつ、 御井神社までやってきました。
「因幡の白兎」で知られる因幡の姫様ヤガミヒメと、オオクニヌシとの間に生まれた子です。
ただ、古事記には特に何か活躍したという記述はありません。出生の記述があるだけです。
鳥居をくぐって境内へ。
「幸せ祈る撫でうさぎ」
因幡の白兎は、わにを騙して皮をむかれ、ヤガミヒメのもとに求婚に行くオオクニヌシの異母兄に騙されて海の塩が身体に沁みて、激痛に苦しんでいました。
当時オオアナムヂと名乗っていたオオクニヌシに助けてもらった因幡の白兎は、「ヤガミヒメと結ばれるのはオオアナムヂ様です」と予言します。
その予言通り、ヤガミヒメは結婚相手としてオオアナムヂ、後のオオクニヌシを選んだのですが・・・
それが幸せな結婚だったのか、と言えば、あんまりそうではないんです・・
実はオオクニヌシは、「因幡の白兎」の話の後、スサノオの娘スセリヒメを正妻にしていたのでした。
案内板では、ヤガミヒメが正妻スセリヒメの立場にに気を使って、自ら身を引いて去っていったように書かれていますが・・・
古事記の記述によると
「スセリヒメは大変嫉妬深い女神で、ヤガミヒメはスセリヒメを恐れて、生まれた子を木の股に置いて因幡に帰ってしまった」
なんだそうです・・
案内板の記述とは、だいぶ印象が違いますね・・
神社の周辺には、木俣神が産湯を使ったという3つの井戸があるそうです。
神社名の「御井」というのは、もともとは3つの井戸「三井」の意味なんでしょうね。
御井神社の境内。
小ぶりな手水舎
拝殿。
手を合わせます。
木俣神が鎮座されている本殿
奥には摂末社がいくつか並んでいました。
菅原道真公が太宰府に赴任するとき、山陽路を通らずわざわざ山陰に回ってきたのかな
祠に太宰府天満宮の梅紋が彫ってある。ここに天神様を祀ってあるんですね。
これが案内板にあった正面に見える丘「天神原」でしょうか。
施設名 | 御井神社 |
所在地 | 島根県出雲市斐川町直江2518 |
電話 | 0853-72-3146 |
開園時間 | |
料金 | 無料 |
交通 | JR直江駅から徒歩30分 |
駐車場 | 有 |
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