宗像三女神を訪ねて 7
境内に「天真名井(あめのまない)」に通じる小路があります。
天真名井とは高天原に湧き出ている、神聖な湧水です。
アマテラスとスサノオがうけい(誓約)をして子供を産むとき、互いの持ち物を天真名井の聖水で注ぎ、口に含んで吹き出した時に子が産まれました。
スサノオの剣から生まれたのが宗像三女神であり、アマテラスの勾玉から生まれたのが後の皇室につながるオシホミミを長男とする五柱の男神です。
杜の中の小径を降りていくと
小さな祠があり、その中から冷たい水がこんこんと湧き出ていました。 涌き出た水はそばの小川に流れて行きます。
いただいてみました。柔らかな天然の湧水です。
では、境内を後にして、石段を下りてきました。
中津宮への参道の途中、
天真名井から湧き出した水が流れる川「天の川」、その向こうにあるのが「織女神社」だそうです。
中津宮の七夕伝説
貴族の若者が朝廷の命令で支那にわたり、機織娘を連れて帰ってきました。彼女たちは辺津宮に預けられましたが、その中の一人に若者は恋をします
若者は都に戻りわびしい日々を送っていたところ、ある日夢の中に天女が現れ「中津宮に行きなさい」と告げます。若者は都での仕事をやめて中津宮で神に仕える道を選びました。
ある星のきれいな夜、天の川で禊をしていると、手桶の中に片時も忘れたことのないあの恋人が水に移っているではありませんか。
それから七夕のころになると手桶の中に恋人の姿が映り、二人は時がたつのも忘れて幸せな時を過ごしました。
いつしか二人の姿は辺津宮と中津宮から見えなくなってしまいました。
めでたく結ばれて宗像の地に移り住んだとも、結ばれぬままにそれぞれ遠いところに移り住んだともいわれています。
鳥居の横の立て札には、織女神社に参拝するときは足元に気を付けるよう注意がきがしてあります。
橋の上から見た天の川
鳥居をくぐると織女神社の参道ですが・・・
・・・こりゃ、「足元に注意」なんてレベルじゃねーぞ
鎖をよじ登った上には小さな祠がありました。手を合わせます。
祠の前から下を見下ろすと・・・うっひゃー・・・
鎖をしっかり握って降りてきました。
さて、織女神社の反対側を見ると、道路を挟んだ丘の上のほうに「牽牛神社」の立て札がありました。
いったん神社の境外に出てから道路向かいの鳥居へ。」
いくつか祠が並んでいますが、石段を上った先
ここにも祠があり、その奥に横をむいた祠があります。
これが「牽牛神社」でしょうか。
牽牛神社
その正面は、 天の川を挟んで織女神社と向かい合っていました。
では、一通りお参りを済ませて大島港フェリーターミナルに戻ってきました。
14時40分発の便で大島を離れます。
通常この便は旅客船潮風での運行ですが、今日はフェリーおおしまでの運行となっています。
大島を離れていきます。
そして九州本土、神湊港に戻ってきました。
フェリーおおしま、15時5分着。
神湊波止場15時15分発のバス、天神行きの特急むなかた号と、JR東郷駅まで行くローカルバスが同時刻に発車するようです。
で、先に来た特急バスに乗車。
やがて宗像大社の鳥居が見えてきました。
停留所についたバス。
宗像大社前停留所。
施設名 | 宗像大社 中津宮 |
所在地 | 福岡県宗像市大島1811 |
電話 | 0940-72-2226 |
開園時間 | |
料金 | 拝観料無料 |
交通 | ☆大島港より徒歩5分 ☆大島港までは神湊港より宗像市営渡船15~25分 ☆神湊港までは ・JR東郷駅より神湊港まで西鉄バス約20分、 ・天神日銀前より西鉄特急バスむなかた号で約一時間(土休のみ、神湊行き1本、天神行き2本のみの運行) |
駐車場 | 有 (島内レンタカーあり、080-1764-2103) |
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