国引き神話の地を訪ねて 5
島根半島の西端、日御碕(ひのみさき)に来ています
隠ヶ丘の入口
ヤマタノオロチを退治しクシナダヒメを嫁に迎え、出雲の国の支配者となったスサノオ。スサノオはその後、根の国に隠居しました。
スサノオは根の国より「我が神魂はこの柏葉の止まるところに住まん」と、柏の葉を投げて占ったところ、この「隠ヶ丘」に止まったということです。
そしてアメノフキネがこの地にスサノオを祀ったということですね。
案内板には「御子」とありましたが、アメノフキネ(天之葺根神)は日本書紀に別伝として収録してある「一書(あるふみ)」にスサノオの5代目の子孫として登場します。ヤマタノオロチの尾から出た草薙剣をアマテラスに届けたのがアメノフキネということになっています。
古事記ではアメノフユキヌ(天之冬衣神)の名で出てきます。これもスサノオから5代目の子孫でオオクニヌシの父ということになっています。
その後、安寧天皇13年に現在の日御碕神社神の宮に遷座されたそうです。
安寧天皇13年は西暦でいうと紀元前536年。もちろんこの数字に信憑性はありませんが、それほど古い時代ということなのでしょう。
と、参道からそれたところに、小さな木祠が見えました。
「再建開拓正寶 稲荷大明神」だそうです。なんかよ―わからんが・・・
元の参道に戻り、先に進んでいきます。
鳥居をいくつか抜けると
ここが「隠ヶ丘」ですね。
鳥居と賽銭箱が並んで立っており、その先にうっそうとした杜が広がっています。
ここで手を合わせます。
賽銭箱に彫ってある柏の葉の神紋
では、参詣を済ませ、元の参道を戻ります。
次は日御碕神社に向かって歩いていきます。
日御碕神社日沉宮の元宮がある経島(ふみしま)
柱状節理の岩でできたその姿が経典が並んでいるように見えることから経島の名がつきました。島全体が日御碕神社の神域となっており、一般人の上陸は禁止されているそうです。
経島の上に立つ鳥居と祠
日御碕神社が近づいてきました。
道路沿いにあった、日御碕神社摂社の「宗像神社」、ご祭神は田心姫命(タコリヒメ)
タコリヒメはスサノオがアマテラスとのうけいで産んだ宗像三女神の長女です
(日本書紀本文の記述による。別伝の日本書紀一書(あるふみ)や、古事記では出生順や神名が微妙に異なっています)
日御碕神社横の駐車場を歩いていきますと
日御碕神社の門前に出てきました。
施設名 | 隠ヶ丘 |
所在地 | 島根県出雲市大社町日御碕 |
電話 | 0853-54-5261(日御碕神社社務所) 0853-54-5400(日御碕ビジターセンター) |
営業時間 | |
定休日 | |
料金 | 境内無料 |
交通 | JR出雲市駅より一畑バス日御碕行きに乗車、終点の日御碕灯台停留所下車、徒歩5分(本数少ないので注意) |
バリアフリー情報 | 階段有り、手すり無し。スロープ無し。 |
駐車場 | 日御碕灯台の駐車場を利用 |
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