温泉の成分表を見ると、泉質名にカッコ書きで「○張性□□性△△泉」と書いてあります。「低張性アルカリ性高温泉」とか。
○の部分は前回取り上げました。
では「□」の部分は?
ここは「アルカリ」「中」「酸」のいずれかが入ります。
アルカリ性・中性・酸性は日常よく使う言葉ですし、泉質名ではアルカリ性単純温泉とか酸性泉とかよく出てきます
アルカリとは何か、酸とは何か・・・理科の授業で出てきたはずですが、化学専攻の学生や専門職でないと今一つ、よくわかりませんね。
化学的には水に溶かしたときのイオンによるものらしいですが・・・イオンがまた分からない。スーパー?英会話教室?あれはイーオンか。
とりあえずアルカリ性は石鹸とか重曹のようなもので触るとぬるぬる、酸性は酢とかレモンのようなもので舐めると酸っぱい・・・といったイメージでしょうか、素人的には。
酸・アルカリの度合いはphという数値で表し、温泉の成分分析表にも掲げられています。
ph7が中性、これより小さいと酸性、大きいとアルカリ性です。
ちなみに水道水の水質基準ではph5.8~8.6の間とされています。
温泉を見回してみると「アルカリ性単純温泉」なるものは数多くありますね。7・5以上が弱アルカリ性、8.5以上がアルカリ性の温泉とされているようです。(洗剤の品質基準とは違うので注意)
多くのアルカリ性温泉は美肌の湯として親しまれています。アルカリ分には皮膚の老廃物を中和し洗い流す効果があるそうです。
一方酸性の温泉はアルカリ性温泉と比べ少数です。ph6未満が弱酸性、3未満が酸性の温泉とされています。
酸性の温泉には皮膚の角質を柔らかくしたり、殺菌効果があるそうです。