カリバ旅行記

狩場宅郎のカリバ旅行記。温泉、鉄道、路線バスなど。

九州縦断・旧線を偲ぶ旅 9- 日豊本線6963M  隼人~鹿児島 -  / 青春18平成30年春紀行初日

 
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鹿児島行きは19時41分発、415系電車4両で入ってきました。

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ロングシートに改造された車内。

電車は夜の闇の中を走ります。

しかしよー揺れる。ガタン、ゴトンと線路の継ぎ目を通るたびに上下に大きくピッチングします。かなりスピードが出ているのにロングレールではなく、おまけに古い電車です。乗客の詰め込みを前提とした固いばねの台車を使っているのでしょう。

やがて列車は海岸沿いに出ました。すでに真っ暗ですが、静かな海面の向こうには桜島の街の明かりが見えます。

車掌さんが「この列車は竜ヶ水には停車しません、ご注意ください」とアナウンスします。しかし・・・

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電車は通過するはずの竜ヶ水駅に停車しました。
車掌さん、今度は「列車行き違いのための停車です、しばらくお待ちください」とアナウンス。
なんか、めんどくさいことするなあ・・・

そして鹿児島着、20時16分。ここで今回の旅、終了です。
電車は次の鹿児島中央駅まで走っていきます。

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今乗ってきた電車。

鹿児島駅鹿児島本線日豊本線の終着駅です。しかし鹿児島県の代表駅はとなりの鹿児島中央駅とされ、列車の運行も鹿児島中央が始発・終着となっています。

鹿児島駅の開業は明治32年、現在の肥薩線経由の鹿児島本線全通は明治42年、そのころは名実ともに鹿児島県の中心駅であり鹿児島本線の終着駅でした。
しかし大正2年、鹿児島からさらに線路が延長され武駅(たけえき)が開業します。昭和2年に川内・水俣経由で八代までつながり、後の鹿児島本線(現在の肥薩おれんじ鉄道)が開業、同時に武駅は西鹿児島駅と改称されました。
その後の大東亜戦争による空襲で鹿児島の街は焼失、戦後の復興計画により鹿児島は貨物の集散駅、西鹿児島駅は旅客の発着駅として位置づけられ事業が行われました。旅客列車は西鹿児島駅を終始発駅とするようになり、街の中心部も西鹿児島駅周辺に移りました。
平成16年の九州新幹線開業と同時に西鹿児島駅は鹿児島中央駅に改称されました。

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電車が行った後のホーム。
かつては優等列車が発着していたホームが長く伸びています。

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駅前に鹿児島市電が発着しているものの、周囲には大型商業施設などはなく、ひっそりとした鹿児島駅でした。


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