カリバ旅行記

狩場宅郎のカリバ旅行記。温泉、鉄道、路線バスなど。

肥薩おれんじ鉄道 八代~川内 令和5年3月

薩摩国を行く 1

 

令和5年3月半ば、八代駅まで福岡から鈍行列車を乗り継いでやってきました。

ちなみにぼくは今日は夜勤明けで、ここに来るまで電車の中で眠りこけていました

 

八代でいったん改札を出て、肥薩おれんじ鉄道八代駅まで移動

「旅名人の九州満喫きっぷ」を見せて改札を通ります

 

「旅名人の九州満喫きっぷ」は九州の全鉄道線(JR九州・私鉄・公営鉄道)の普通・快速列車に乗れるフリー乗車券です。(西鉄の無料特急・急行は乗車可)。

3日分利用でき、有効期間は3か月間。3日間連続で使う必要なく、3か月間の間に3回利用すればよいことになっています。

 

青春18きっぷ」が九州限定になり通年利用でき、私鉄線にも乗れるようになったもの、といった感じでしょうか

もちろん、肥薩おれんじ鉄道にも乗ることができます

 

肥薩おれんじ鉄道の14時13分発隈之城行き鈍行列車

単行の気動車です

 

隈之城は川内(せんだい)の一つ先、JR九州鹿児島本線の駅です

肥薩おれんじ鉄道は八代~川内間ですが、この列車はJR九州に乗り入れて隈之城まで進んでいきます

 

肥薩おれんじ鉄道九州新幹線の開業にあたり鹿児島本線の八代~川内間をJR九州から分離させて設立された第三セクターです。

博多~八代間・川内~鹿児島間は引き続きJR九州が運営しています。

熊本・鹿児島県境付近の乗客の少ない区間を地元に押し付けたような格好です

 

セミクロスシートの車内

進行方向右側のボックスに腰掛けます

定刻に列車は発車

 

赤さびて、背が高い雑草が茂った肥薩線に沿って走ります

 

やがて、肥薩線から離れて、高台に登りトンネルを通って、

 

 

トンネルを抜けると、球磨川に沿って走る肥薩線が見下ろせます

枯れた草に埋もれて錆びたレールははっきり見えません

 

肥薩線は令和2年7月の豪雨で被災し、不通となったままになっています。明治時代に敷設された肥薩線を現在の建設基準で復旧させようとすると、新線建設と同じ規模になって莫大な費用が掛かるそうです。

 

球磨川を渡り、

 

 

日奈久温泉駅を過ぎると

 

 

列車は八代海に沿って走ります

 

肥後二見駅

 

 

 

 

波穏やかな八代海

 

 

佐敷駅

 

佐敷を過ぎると、八代海から離れて内陸を進んでいきます

 

 

 

水俣駅

 

 

 

出水駅に15時34分到着、15時40分まで停車します

ここで1両増結して2両編成となりました

 

ホームでは出水の鶴が出迎えてくれています

 

出水を発車

 

昔、寝台特急「なは」に乗ってこの辺りに差し掛かったころ、車掌さんが

「この辺りに出水の鶴が飛来してきます。出水の鶴は・・・」

と言った感じの観光案内をしていました

 

現在、肥薩おれんじ鉄道では八代海東シナ海が見えたとき自動音声による観光案内が流れるのですが、出水の鶴についての案内はありません

 

貨物列車とすれ違います

 

肥薩おれんじ鉄道では鹿児島へ向かう貨物列車も走っています。

このため、旅客列車は運行コストの安い気動車ですが、貨物列車を牽引するのは電気機関車のために電化設備はそのまま残されています

 

やがて列車は東シナ海の沿岸に出てきます

 

 

この海の先はその名の通りシナの国。文明発祥の地であり、古代より日本の文化も多大な影響を受けてきました。

 

 

 

ぼくがブログ内で彼の国のことを「支那」「シナ」と書くと「差別語だ!」と言ってくるものが時々いるのですが・・・

 

この海の名は「東シナ海」と公称されて地図にもこの名で載っていることからも、差別語でも何でもないことがわかります。

 

 

そのうち東シナ海を離れ、川内川を渡り、

 

川内(せんだい)着、16時42分。

列車はJR線に乗り入れて一つ先の隈之城まで行きますが、ぼくはここからJRに乗り換えます

 


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