温泉にはどんな効果があるのか。
成分分析表には、禁忌症と適応症が掲示してあります。
禁忌症
たいてい、急性期疾患(特に熱がある場合)、活動性の結核、重度の心臓病、出血性疾患・・・なんてことが書いてあります。
でも実際そんな病気持ってたら、そもそも旅行に出て温泉に入ろうなんて気にもならないと思いますが・・・
なお、妊娠もかつては禁忌とされていましたが、現在では問題ないとされています。
では、適応症は・・・とゆーと、
主に温泉の療養効果というのは、次の:5つの要因があるんじゃないでしょうか。
①汚れを洗い流すことによるもの
②温熱によるもの
③水流・水圧・浮力によるもの
④温泉成分によるもの
⑤心理的なもの
温泉というと、やはりその成分に目が行きがちですよね。
順に温泉の適応症としてよく載ってるものを考えてみると・・
①汚れを洗い流すことによるもの
たとえば、きりきず・痔疾などがよく載っています。温泉成分による殺菌効果もいくらかあるでしょうが、結局は汚れを落とし清潔にすることによるものが一番大きいんじゃないでしょうか。
合戦で負傷した戦国時代の武士が傷をいやした、なんて伝説の残る温泉もあります。
そりゃー戦場は劣悪な衛生環境、しかも当時は細菌や感染症についての知識もなく、そんな中、湯で傷を洗い流すだけでも劇的に効果あったでしょうね。
②温熱によるもの
神経痛、筋肉痛、五十肩、運動麻痺、冷え性、などが適応症としてよく載っています。
こんなのは温熱による効果が大きいでしょう。温熱により血行が良くなり、鎮痛効果や組織を柔らかくする効果を期待するものです。医療現場でもホットパックや赤外線など温熱治療は行われています。
③水流・水圧・浮力によるもの
液体の物理的効果によるものですね。水流によるマッサージ効果、水圧による血行改善、浮力による運動効果、などが期待できます。②と同じく神経痛、筋肉痛、五十肩、運動麻痺、冷え性などですね。
ただし上記三つは、ぶっちゃけ水道水を沸かしたお風呂でも同じことですね。
④温泉の成分によるもの
温泉に入る身としては、一番これを期待しますね。
まあでも直接効果がありそうなものと言えば、皮膚疾患くらいでしょうか。あと放射能泉には痛風などにも効果あるそうです。もちろん効果を期待するためには、一泊二日くらいじゃダメ、長期間継続的に入る必要があるでしょう。
他にも泉質によっては切り傷、抹消循環障害、冷え性なんかも入っているようですが・・・①②③との区別は微妙。温泉成分による保温効果が結果的に効く、ということもあるかもしれません。
⑤心理的なもの
なんだかんだ言っても、結局はこれじゃないでしょうか。
疲労回復とか健康増進とかゆーのはもちろん、他にもすべての適応症は温泉に入って効いたと思えばそんな気分になります。
結局、あれこれ考えずに、この温泉は体にいいんだぞ~と思ってはいれば、それでいいんじゃないかと思うんですが。
なお、ぼくは専門的に温泉化学を勉強したわけではなく、ただの温泉好きの素人です。間違いがあれば、ご勘弁下さい。
≪リンク≫