長府紀行 6
下関市長府の豊功神社(とよことじんじゃ)に来ています
海沿いの高台にある境内からは、瀬戸内海が見渡せます
その瀬戸内海に二つの島が浮かんでいます
手前の島が「干珠島」、奥に見える島が「満珠島」
両島には神功皇后の伝説が残っており、両島は忌宮神社の飛び地境内となっています
「古くは日本書紀に『興津島』『平津島』とあり、神功皇后伝説が島名の由来となっています」とのことですが・・
日本書記に興津島とか平津島とかいう名前があったかな・・・と思って手持ちの日本書記を開いてみましたが、少なくとも神功皇后に関する項目にはその名は確認できませんでした
日本書記は全30巻からなる膨大な書物ですので、神功皇后の項目以外のどこかにあるかもしれないですが・・・
この満珠・干珠に関する記述も、日本書紀の神功皇后の項目からは明確には確認できません
なんでも神功皇后が新羅遠征の際に、住吉大神から授かった「潮干珠・潮満珠」を凱旋後に海に返すと二つの島になったとか・・
日本書記には仲哀天皇2年7月の記述に
「神功皇后は豊浦津に泊まった。この日に皇后は如意珠を海中から得た」
とあります
この「如意珠」が「潮干珠・潮満珠」のことなんでしょうか
両島とも忌宮神社の飛び地境内であり古くから禁足地となっていました。現在も立ち入りは制限されており、このため島内の植物が荒らされることなく原生樹林の植生を今に残しています
両島は大正15年に天然記念物に指定されています
さて、では再び豊功神社の境内に目を向けてみます
施設名 | 豊功神社 |
所在地 | 山口県下関市長府宮崎町4-1 |
電話 | |
FAX | |
営業時間 | |
定休日 | |
料金 | |
交通 | ☆長府駅よりサンデンバス10分、松原停留所下車徒歩10分 |
バリアフリー情報 | |
駐車場 | 無 |
令和6年4月現在
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