カリバ旅行記

狩場宅郎のカリバ旅行記。温泉、鉄道、路線バスなど。

鈍行で九州から鳥取へ 1 - 山陽本線5126M 小倉~下関 -/青春18平成29年冬紀行 3日目


四国に行ってきた次の週、今度は山陰の日本海沿岸を走ろうと思います。

冬の日本海は、ぼくが好きな車窓の一つです。立ち込めた黒い雲の下、北風に吹かれて白い波が砕け散る風景は、なんとも言えず見ものです。
しかし、今日明日は、天気予報ではとてもいいお天気のようで、そんな景色は見れそうにありません。先週だったら四国でも雪が降ってたほどだったんですが
残念ではありますが、仕方ない。宿泊や交通の予約をせずに遠出するのは不安だし、かといって数週間前に当日の天気など分かるわけないしないし。

まあでも、晴れた冬の日本海は、それはそれでよかろう、と気を取り直して、小倉駅へ。ここから今回の旅を始めます。

まずは関門海峡を渡って本州へ渡らなければなりません。
で、小倉7時10分発の下関行きに乗ります。

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415系電車の4両編成。

415系は、国鉄が初めて営業用の電車として開発した交直両用電車401系・421系の流れをくむものです。401系・421系の登場は昭和35年、それから平成30年の現在まで58年、基本設計はそのまま踏襲された電車が走っています。

JR九州の電化方式は交流20000ボルト、JR西日本は直流1500ボルトです。門司―下関間で電化方式が切り替わります。なのでこの区間は交直両用電車が必要です。
一方この区間JR九州の管轄。九州内はすべて交流電化なので、民営化後に導入された新型電車はすべて交流専用電車です。(例外的に福岡市営地下鉄が乗り入れて他の電化区間と連絡がない筑肥線が存在します)
このため、いまだにこの区間では国鉄415系がつかわれています。
今では他会社となったJR西日本が絡むだけに、この区間だけのために多額の費用をかけて新型の交直両用電車を導入するのは難しいようです。

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車内は国鉄時代そのままのセミクロス、表布は濃紺とブルーの市松模様に張り替えられており、またつり革が増設されています。

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定刻に電車は発車、北九州市内を走ります。

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コンテナが積んである小倉貨物ターミナルの横を抜けると、

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門司駅です。
発車後、駅構内で交流から直流への切り替えを行います。
車内灯が消えて、すぐにまたつきました。切り替えのための準備を行っていたのでしょうか。

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交直切り替え中、給電が途絶えるため、再び車内灯が切れました。電車はゆっくり進んでいきます。

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再び明かりがつくと、電車は関門トンンンネルに吸い込まれていきます。
車窓右手は真っ暗、左手はトンネル内を照らす作業灯が継ぐ次と後ろに流れていきます。
そして上り坂になったかと思うと、下関側に出ました。

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上陸地点は彦島、狭い海峡を橋で本土にわたります。

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だんだん線路が増えてきたかと思うと、下関着、ここで新山口行きに乗り換えます。

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今乗ってきた電車です。


リンク

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